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頼れる主将が帰ってきた! ACL目前で復帰のFC東京MF東慶悟「ピッチに立てる喜びをあらためて感じた」

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[11.18 J1第32節 仙台2-2FC東京 ユアスタ]

 アジアでの厳しい戦いに向け、頼れる主将が帰ってきた。右第五中足骨骨折で約5か月間の長期離脱を経験したFC東京のMF東慶悟が仙台戦で先発し、70分間にわたってプレー。起用を決断した長谷川健太監督は「ひとまず安心した。慶悟らしいプレーをしてくれた。彼がいればゲームが落ち着く。チームに芯が入ったような試合ができた」と名指しで称えた。

「やっていて楽しかったし、あらためてサッカーは楽しいなと思った」。試合後、オンライン取材に出席した背番号10は久々にフィールドに立った喜びを素直に語った。

 7月22日のJ1第6節札幌戦で右足を負傷し、同25日に手術を受けて全治約3〜4か月と診断。2009年に大分トリニータでプロ生活をスタートして以来、コンスタントに出場試合を積み重ねてきた30歳にとって、14年の右太もも負傷を上回るキャリアで最も長期にわたる離脱だった。

 主将の不在はチームにとっても大きな打撃となった。10月24日の第28節横浜FM戦(●0-4)後には、長谷川監督が会見で不在の東に言及。「苦しい時に声を出せる選手が現状まだ出てこない。東が怪我から復帰してくれると、チームを鼓舞して活気づけてくれる存在だと思うが、声を出して元気付けたりする選手が少しいない」と指摘したほどだった。

 そうして迎えたこの日、ACL開催地のカタール渡航を翌日に控える中、リーグ中断前ラストマッチの仙台戦で復帰を果たした。「どのくらいのレベルのプレーができるか確認したいという思いで起用した」(長谷川監督)。ACLに向けたテストの色合いも強い先発起用となったが、70分間にわたって負荷の高いポジションで貫禄のパフォーマンスを見せた。

 試合後、長谷川監督は東について「ブランクがありながらさすがだなというプレーを見せてくれた。あれ以上無理させても次の試合に響くので代えたが、久々の試合であの時間帯までしっかりプレーできるのはさすが慶悟だなと思った」とコメント。「想像以上にしっかりプレーしてくれた」と前向きな感触を語った。

 東にとっても大きな前進となる一戦となった。「サッカー選手としてサッカーができる喜び、ピッチに立てる喜びをあらためて感じた。その気持ちはずっと試合をしていると薄れてきてしまうことなので、この気持ちを忘れずにこれからのサッカー人生を続けていきたい」。長期離脱という苦しい経験を財産に変えるべく、新たなモチベーションをたぎらせた。

 もっとも、ここからはアジアでの戦いがスタート。遠く離れたカタールの地で、中2日での厳しい連戦が続く。仙台戦の引き分けに「何より勝てなかったことが悔しい」と真摯に向き合った東は「まだまだ強いチームになっていかないと感じたし、ACLではさらに厳しい試合が待っていると思うので、チーム力が大事。そこは一人ひとりの意識で変わってくるので、こだわってやっていきたい」と意気込みを語った。

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