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「カマダをどうすればいい?」フランクフルト指揮官、クルーゼの獲得を見送った理由を明かす

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フランクフルトに所属するMF鎌田大地

 フランクフルトアディ・ヒュッター監督が、現在ウニオン・ベルリンでプレーする元ドイツ代表FWマックス・クルーゼを獲得する可能性を見送ったことについて言及。その理由として日本代表MF鎌田大地の存在を挙げた。

 現在32歳のクルーゼは2019年夏に契約が満了となったブレーメンから退団。その後、トルコのフェネルバフチェに渡るも、昨季後半戦にサラリーの未払いを理由に契約を解消し、今夏にウニオンへ加入した。ヒュッター監督は、昨夏にフランクフルトもクルーゼ獲得に動いていたことを認めている。

 同監督はドイツ紙『ビルト』で「1年前にフレディ・ボビッチ(執行役員)、ブルーノ・ヒューブナー(スポーツディレクター)と彼のマネージメントとの間で話があった」とコメント。クルーゼや「その創造性は我々にポジティブな影響をもたらしていただろう」と自身も同選手を迎えることに前向きだった様子を示しつつ、最終的に獲得を断念した理由を明かしている。

「違うタイプかもしれないが、いつか高い移籍金で売却する可能性のあるダイチ・カマダといったプレーヤーを見つけたんだ。クルーゼに関してそれが可能かどうかは分からない」

 ヒュッター監督はまた今季に向けてはクルーゼと再接触はなかったという。その理由を問われると、「カマダといった良いシーズンをプレーした若い選手がいながら、フランクフルトでベンチに座りたくないはずのクルーゼを獲ってどうする?そうしたら、カマダをどうすればいい?」と記者に“逆取材”。「クラブのフィロソフィーの一部は、若い選手を売却できるために成長させることにある。カマダはポテンシャルを持つ若い選手だ」とも強調した。

 現在ウニオンで3ゴール5アシストと絶好調なクルーゼだが、ピッチ外では“お騒がせ者”としても知られる。ヒュッター監督は同選手のそんな一面について「彼は別のタイプだし、ピッチ上でのパフォーマンスが良ければ、そういうところも受け入れなければならない。毎晩10時に寝て、酒は飲まずタバコも吸わなくてもパフォーマンスが求められる週末(マッチデー)は消えてしまう選手だっている。もちろん、彼がやり過ぎないためにはたくさんのコミュニケーションをとらなければならないけどね」とも話していた。

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