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[関東Rookie League]静岡学園のU-16代表MF高橋は意地の同点ゴール。ゲームメークも、崩しでも中心に

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静岡学園高のU-16日本代表MF高橋隆大は同点ゴールを決めた

[11.22関東Rookie League第9節 帝京三高 1-2 静岡学園高 フジスパーク]

「関東Rookie League」に出場したのは、終盤の4試合のみ。だが、静岡学園高のU-16日本代表MF高橋隆大は計3得点1アシストの活躍でチームのAリーグ優勝とルーキーリーグ全国大会出場に貢献した。

 この日はトップ下で先発。「こっちでは自分が絶対的で全部やらないかんという気持ちが強かった」というMFはゲームメークの部分でも、崩しの部分でも中心となっていた。誰よりも多くボールを触り、誰よりも多くDFをかわしていく。チームメートに対し、誰よりも多く声がけしているところも印象的だった。

 そして、得意の形である右サイドからのカットインシュートなどシュートを打ちまくっていた。ゴール前に人数を掛けた帝京三高DFにシュートブロックされたり、わずかに枠を外れたりするなど1点が遠かったが、0-1の後半14分にMF近藤安元からのスルーパスで抜け出し、同点ゴール。「ホンマに1点だけじゃダメということで、もっと獲りたかったんですけれども、外しても挫けずに撃ち続けました」という思いを1点に結びつけた。

 Aチームでもプレーする高橋だが、選手権は静岡県予選準決勝敗退。1年目から全国で活躍することを目指していただけに、ショックは大きかった。だが「切り替わりましたね。もう挫けていてもしょうもないので、前に行かないといけないかなと。自分はさらに高みを目指してやっていきたい」と言い切る。

 この日は相手の中央の守りが堅く、それが緩んだ後半により存在感を放ったが、試合を通して活躍しなければならない。また、Aチームでは厳しさの部分などが課題となって先発を掴み切れなかっただけに、よりテクニックも、強度も貪欲に磨いて行くだけだ。

 今年、U-16日本代表で一気に台頭した高橋はU-17ワールドカップへの出場権を懸けたAFC U-16選手権も大きな目標だ。「自分の中ではある程度通用すると思っているので、それをどこまで出せるかというので凄くワクワクしています。そこには自分は行かないといけないし、そこで活躍して世界でも通用するというのを見せたいと思っています」。選手権以外にも成長、活躍する場はある。静学のエース候補はそこで力を発揮するために、日々自分を高めることに集中していく。

(取材・文 吉田太郎)
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