[12.16 J1第33節 川崎F3-1浦和 等々力]

　川崎フロンターレのルーキーFW三笘薫がJ1新人最多記録に並ぶ今季13得点目をマークした。

　0-1で折り返した後半、反撃に出る川崎Fは8分間で怒涛の3ゴール。後半8分にMF守田英正が右足ミドルでネットを揺らすと、後半14分にはMF脇坂泰斗のスルーパスに抜け出したDF山根視来がふわりと浮かせたクロスを供給。ファーサイドでフリーになった三笘がヘッドで叩き込み、逆転に成功した。

　三笘はこれが今季13得点目となり、FW武藤嘉紀、FW渡邉千真が持つJ1ルーキーの最多記録に並んだ。王手をかけてから5試合ぶりのゴールとなり、「ここ数試合すごく意識していましたし、意識しすぎて決められないところもあった」とプレッシャーがあったことを明かしつつ、「今日も狙ってはいましたが、チームとしての形を意識しながらゴールを取れた」と冷静に振り返った。

　川崎Fの下部組織で育ち、筑波大を経て今季古巣に復帰。東京五輪世代のルーキーは破壊力抜群のドリブルに巧みなパス、決定力を持ち合わせ、今季J1の舞台で大きな存在感を放った。最終節での記録更新へ、「次の試合で抜けるように頑張りたい」と意気込んだ。

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