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中村にキャプテンマーク託した大島「やっぱり憲剛さんにつけてほしかった」

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川崎フロンターレMF大島僚太

[11.25 J1第29節 川崎F 5-0 G大阪 等々力]

 キャプテンマークを付けて試合に臨んでいた。後半41分に交代を告げられた川崎フロンターレMF大島僚太は、タッチライン際で待つMF中村憲剛の左腕に腕章を巻いてピッチを後にした――。

 前節の大分戦に勝利すれば自力で優勝を決められる状況だったが、0-1の完封負けを喫した。「悔しさもかなりあった」ものの、次戦はホーム・等々力での一戦。そして、対戦相手は2位のG大阪ということもあり、「気持ちの整理もでき、モチベーションも高くなった」とピッチへと向かった。

 試合は序盤から押し込む時間帯が続き、前半22分のFWレアンドロ・ダミアンの得点で先制。その後も攻撃の手を緩めずに同45分、後半4分、同28分にFW家長昭博がネットを揺らす。家長のハットトリックで4-0とリードを広げると、同41分に大島はピッチを後にすることになった。

 ピッチの外で待っているのは今季限りで現役引退を表明している中村。「僕と憲剛さんが交代するとは決まっていなかったけど、交代すると聞いたとき、やっぱり憲剛さんにつけてほしいと思った」。長年チームをけん引してきたバンディエラの左腕にキャプテンマークを巻き、自身はピッチを後にする。キャプテンマークを託された中村は、試合後のフラッシュインタビューで「憎いことするなと思ったし、ちょっと泣きそうになった。僚太、ちゃんと育ったなと思う」と笑った。

 試合は、2位のG大阪を寄せ付けずに5-0の圧勝。2年ぶり3度目のリーグ制覇を果たし、大島は「すごい嬉しさがある」と充実した表情を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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