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大抜擢GKオビがPKストップ!MF天野が土壇場V弾! 上海上港に劇的勝利の横浜FM、史上初のGL突破へ大きく前進

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[11.25 ACLグループH第3節 上海上港0-1横浜FM アルジャノブ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は25日、グループリーグ第3節を行い、H組の横浜F・マリノスが上海上港(中国)に1-0で勝利した。相手にPKを与える大ピンチもあったが、GKオビ・パウエル・オビンナが元ブラジル代表MFオスカルのキックをスーパーセーブ。最後は途中出場のMF天野純が決勝点を決め、クラブ史上初のグループリーグ突破に大きく前進した。

 新型コロナウイルスの影響で延期されていたACLが、カタール・ドーハ開催で9か月ぶりに再開。2月の第1〜2節を連勝した横浜FMは、同じく2連勝中の上海上港との上位対決からリスタートを迎えた。中2日の連戦が続く中、GKには大卒ルーキーのオビを抜擢した他、DF小池龍太、FW前田大然ら今夏加入組も先発入り。新たな登録メンバーを組み込んで元ブラジル代表FWフッキ、MFオスカルを擁する中国の強敵に挑んだ。

 試合は立ち上がりから横浜FMが主導権を握り、前半9分には最初のビッグチャンス。敵陣右サイドで小池が獲得したFKをDFティーラトンがゴール前に送り込み、ファーサイドの前田が頭で合わせた。だが、こすったボールはわずかに枠外左へ。同20分にもティーラトンの右CKからDF畠中槙之輔がヘディングシュートを放ったものの、うまくミートせずにゴールマウスを越えていった。

 その後は上海上港もペースを取り戻し、ダイナミックな攻撃で押し込まれる形も頻発。前半41分、フッキを起点に陣形を押し下げられ、オスカルのクロスをFWリー・シェンロンに合わせられたが、ティーラトンを腕で押さえた相手のファウルに助けられた。アディショナルタイムにはフッキがドリブル突破から強烈な左足シュートを放つも、オビが正面で落ち着いて対応し、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 横浜FMは後半開始時、中盤を幅広く動いていたMF和田拓也に代えてMF喜田拓也を投入。さらに同6分、小池が右サイドでクロスを上げた際に右足を痛め、DF松原健と交代した。同10分、横浜FMは右サイドを攻め上がった松原のグラウンダークロスにMF水沼宏太が反応するもシュートは相手DFがブロック。17分には前田と水沼を下げ、DF高野遼とFW仲川輝人が入った。本職左サイドバックの高野は左ウイングでの起用となった。

 上海上港は後半23分、フッキを下げてFWリカルド・ロペスを投入。フッキは途中交代に不満を見せ、ベンチには戻らずロッカールームに直帰した。後半28分には両チームとも5人の交代枠を使い切り、横浜FMはMFマルコス・ジュニオールに代えてMF天野純を起用。その後は押し込まれる時間帯が続いた。

 すると後半25分、左のニアゾーンを突破してきたMFムレヘマイティジャン・モザパを松原がファウルで止め、主審はPKの判定。横浜FMは窮地に追い込まれた。だが、オスカルのキックをGKオビがスーパーセーブ。五輪世代の正GK候補がアジアデビュー戦でチームを救った。

 そして後半45分、横浜FMがついにスコアを動かした。左サイドを突破した高野のクロスに中川がヘディングで合わせると、これは相手GKのビッグセーブに阻まれたが、こぼれ球に詰めた天野がプッシュ。途中出場の3選手が上海上港の牙城を破った。試合はそのままタイムアップ。3連勝の横浜FMがグループ首位をキープした。横浜FMは28日、第4節で再び上海上港と対戦する。

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