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「著しく不正なプレー」とは…? JFA審判委が“一発レッド相当”のタックル基準を解説

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一発退場となった鹿島MF三竿健斗

 日本サッカー協会(JFA)の審判委員会は26日、今年度の第2回レフェリーブリーフィングをオンラインで開催した。今季のJリーグにおける象徴的なレフェリングについて、トップレフェリーグループマネジャーの扇谷健司氏が報道陣に解説した。

 最初の議題は「コンタクトプレー」について。Jリーグでは今季、一定程度のコンタクトプレーを許容する方針を打ち出しており、1試合平均のファウル数が各カテゴリともに減少するという結果が出ている。

 もっとも扇谷氏によると、審判員には「ファウルでないものをファウルにしないでほしい」という枠組みで伝えているといい、ファウル要件が変化したわけではないとのこと。したがって、危険なプレーが許容されるわけではない。扇谷氏はこの日、競技規則でレッドカード相当とされている「著しく不正なプレー」について詳細な解説を行った。

 参考事例として取り上げられたのはJ1第27節の鹿島アントラーズ川崎フロンターレ戦の後半アディショナルタイム、鹿島のMF三竿健斗が川崎FのMF下田北斗へのタックルにより退場処分が下された場面。扇谷氏は「脚が高く上がっていて、足首の上に非常に強い力でチャレンジしている。相手競技者を負傷の危険に晒す可能性のあるタックル」とし、一発レッドカードが適切だとした。

 その上で「著しく不正なプレー」を判断する基準として、以下の要件を提示した。

・接触の強さ(過剰さ、スピード、距離)
・どの部位でのチャレンジか(足裏など)
・どの部位に接触したか(足首、すね、膝、アキレス腱)

・チャレンジに悪意があったか
・自分の体をコントロールできる状態だったか
・チャレンジの際に脚が伸び切っているか(脚を畳んでいるか)

 ここで注意すべき点は「全部に当てはまらないといけないというものではない」ということ。扇谷氏は「この基準が競技規則に書かれているというわけではないが、こういったものを整理しながら一つ一つの判定をしている」と述べた。

 また当該場面では川崎Fのチャンスがスタートしており、川崎Fの選手たちからも「アドバンテージをしてほしかった」という声が挙がったという。ただ、著しく不正なプレーによるレッドカードの場合は「タックルを受けたチームがまさに得点をしようとしている場合でないとアドバンテージはかけない」と扇谷氏。「なかなか理解いただけない部分もあるのかなと今回の場面を受けて思ったが、そういうルールであることをご理解いただきたい」と述べた。

 なお「著しく不正なプレー」に関しては、J2第34節ファジアーノ岡山ジュビロ磐田戦の前半44分、磐田のDF鈴木海音のスライディングが岡山のMF上門知樹の足元に入ったシーンも紹介。試合では接触の程度が浅かったためイエローカードにとどまったが、扇谷氏は「遠くから長い距離を勢いを持って走ってきて、足を高く上げ、足の裏でチャレンジしており、脚が伸び切っている。こういうものをレッドカードにしていかないといけない」と述べた。

(取材・文 竹内達也)
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