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負傷者続くリバプール、不満溜まるクロップ監督は記者の質問に「おめでとう」

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プレミアリーグの体制に不満が溜まるユルゲン・クロップ監督

 リバプールは28日にプレミアリーグ第10節でブライトンと対戦し、1-1のドロー。負傷者続出のチームは、この試合でもMFジェームズ・ミルナーが後半29分に負傷交代している。

 昨季王者のリバプールだが、今季は負傷者が続いており、DFフィルヒル・ファン・ダイクやMFチアゴ・アルカンタラ、DFトレント・アレクサンダー・アーノルドなど主力の離脱が大きな影響を与えている。今節でもミルナーがハムストリングスを負傷。チームは確実に戦力を削られている。

 ユルゲン・クロップ監督は以前から選手たちのコンディションを考慮し、3人交代制や放送局の都合で決まる過密日程に不満を語ってきたが、『BT Sports』のインタビュー中にいよいよ堪忍袋の緒が切れた。英『リバプール・エコー』が伝えている。

 指揮官は記者デス・ケリーからミルナーの怪我を聞かれ、「そう、ハムストリングスだ。おめでとう」とコメント。ケリーは「それは私に言っていますか」とうかがうと、クロップ監督は「いや、そういうわけではない。でも、あなたはその放送局で働いているだろう。ハムストリングスだ。驚きだな。また怪我人が出た。どうすれば怪我を回避できる?クリス・ワイルダーに聞いてみておくれよ」と語気を強めた。

 シェフィールド・ユナイテッドを率いるクリス・ワイルダー監督は以前、交代人数を5人にすべきと唱えたクロップ監督を利己的と批判。そのことを耳にしたクロップ監督とは対立関係となっていた。

 それを聞いたデス・ケリーは「あなたは間違った標的に発砲している。私たち放送局はプレミアリーグのルールを遵守し、そのルールはプレミアリーグが作成する。我々に言うのではなく、プレミアリーグに言うべきでは」と指揮官に発言。しかしクロップ監督もすかさず反論する。

「何回言えばいいかわからないが、あなたたちが12時半キックオフを選択したんだ。年明けまでに、水曜日と土曜日でそれぞれ12時半キックオフがある。この日程はプレーヤーにとってとても危険なんだよ」

「なぜ早い時間のクリスタル・パレス戦もまた私たちなんだ?」

「先週の監督会議では、5人交代制について監督同士で話し合った。15対5か16対4で賛成が多かった。しかし変わらないね」

「クリス・ワイルダーは私を利己的と言った。しかし、交代策を使いたいというわけではない。それらは選手を救うためだ。戦術的な話ではないんだよ」

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