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[MOM3324]大津MF香山太良(1年)_スーパーサブから先発へ。2G1Aの大暴れ

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前半39分、大津高MF香山太良が左足で先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.29 球蹴男児U-16リーグプレーオフ 日章学園高 2-4 大津高 大津運動公園]

 先発起用はリーグ開幕戦以来。前日にシステムが3-6-1から4-4-2へ変更されたことで急遽チャンスが巡ってきた。大津高のMF香山太良(1年、北九州U-15出身)は大一番を前に「寝れないくらい」緊張していたというが、得意のドリブルで“危険な”存在に。そして、2ゴール1アシストという大活躍をしてのけた。

 まずは前半39分、左サイドでボールを受けた香山は縦への仕掛けでDFの前へ出ると、そのまま左足一閃。ファーサイドへ決めて見せた。「自分の得意なドリブルからのシュートというのは何か月も練習して、あの形になって良かったと思います。(ドリブルは) 色々な形を何回も何回も練習してきていた」と香山。やや守備の時間が長い中で決めたファインゴールによって、試合の流れを大きく引き寄せた。

 香山は2-1で迎えた後半37分にもMF田原瑠衣のサイドチェンジから一気にスピードアップ。左サイドを独走してPAまで持ち込むと、GKの立ち位置を見てニアサイドへ左足シュートを突き刺した。木村優成コーチが「右利きなんですけれども、左の方が強いんですよ」という「左」で2点目。両手人差し指を“宇宙”へ向けるゴールパフォーマンスを持つが、大興奮したままサブ組の選手たちの輪へ飛び込んだ。

 これまでスーパーサブとして起用されてきたというMFだが、出場時間が80分を過ぎてもスピードが落ちない。先発起用に応える活躍をした香山はアディショナルタイムにも再び左サイドを抜け出し、ニアへの鋭いクロスでFW小林俊瑛のゴールをアシスト。「相手が取れない間合いを自分でも分かっている。自信を持っています」というドリブルと決定力でチームを全国へ導いた。

 憧れの選手にMF乾貴士を挙げるドリブラー。大学経由でのプロ入りが目標だ。その香山はルーキーリーグ全国大会での活躍へ意気込んでいる。「自分は中学校の時に高円宮杯で全国に行っているんですけれども、その時も怪我していて途中からになってしまって、その悔しさは今も忘れていないです」。目標は、全国制覇だ。

「自分でゴールを決めるのを当たり前に、味方をもっと助けれられるようにしたいです。今年は優勝が一つの目標。そこに向かっていくためには明日からの練習が大事になってくると思うので、そこをしっかりしたいと思います」。ピッチ外の部分から引き締め、練習で自分のドリブルと決定力をさらに磨き上げる。

(取材・文 吉田太郎)
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