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上位ダービーは痛み分け…モウリーニョ「我々はポニーだ」ランパード「格下みたいなこと言うけど首位だから」

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ジョゼ・モウリーニョ監督が試合を振り返る

 トッテナムは29日のプレミアリーグ第10節・チェルシー戦を0-0で終えた。英『BBC』はジョゼ・モウリーニョ監督の試合後のインタビューを伝えている。

 上位対決でのロンドン・ダービー、そしてトッテナム指揮官モウリーニョとチェルシー指揮官フランク・ランパードにとっては師弟対決となった今節。一進一退の攻防は決着がつかず、0-0で痛み分け。トッテナムは勝利にはならなかったが、第1節の黒星以降はリーグ戦無敗を継続している。

 現在10試合を終えて、トッテナムはリバプールと同勝ち点ながら得失点差で首位をキープ。ともに好調であるチェルシーとの痛み分けに、モウリーニョ監督は「本来ならば敵地でのダービーで引き分けたことはとても前向きなことだ。しかし、ロッカールームでは幸せそうな様子はなかったよ。それが最高だ。精神面と人格面が完全に変化している」と選手たちのハングリーさを褒め称えた。

 トッテナムはタイトルに無縁な時期が続いており、2007-08シーズンのカップ戦以来優勝はない。18-19シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグで決勝に進んだが、惜しくも準優勝に終わっている。リーグタイトルは1950-51、60-61シーズンの2回だけだ。

 優勝という文字がちらつく中でもモウリーニョ監督は冷静だ。「私たちは“タイトルレース”に参加していない。競争馬ではなくポニーだからね」とこれまでタイトルに無縁だったことを自虐する。

 チェルシーを率いていた2014年2月には同様の発言も。「タイトルレースは2頭の馬(アーセナルとマンチェスター・シティ)、そしてミルクが必要でジャンプの仕方を学ばないといけない小さな馬の争いだ」と、上位2チームと3位チェルシーの差を口にしていた。

 また古巣チェルシーにもチクリ。「チアゴ・シウバの1か月分の給料で、ジョー・ロドンの年俸が賄えてしまう」と高額を揶揄しつつ、「もちろんチェルシーは優勝候補のひとつだ。間違いない。彼らにとって2ポイント差は問題ないことだろう」とその強さを認めている。

 一方、かつて監督と選手の関係だったランパードは「後ろから見ているような発言だが、彼らはリーグの首位にいる」と語る。

「彼らだって優勝を狙えるクラブだ。多額の投資だってお互い様さ。ガレス・ベイルはベンチにいるし、デレ・アリはこっちにいないのだから」

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