beacon

[球蹴男児U-16]日章学園はプレーオフ敗退。全中連覇経験のMF金川主将「上の代の中心選手となってチームを勝たせる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日章学園高MF金川羅彌主将は2点目を演出した

[11.29 球蹴男児U-16リーグプレーオフ 日章学園高 2-4 大津高 大津運動公園]

 日章学園高はこの日、日章学園中で全国中学校サッカー大会優勝を経験している9選手が先発出場。自分たちの強みである全員でのハードワーク、攻守のバランスの良さを発揮して前半はより多くのチャンスを作り出していた。

 だが、序盤のチャンスで決めきれなかったチームは後半にミスも出て2-4で敗戦。1年生で唯一日章学園のトップチームでプレーするMF金川羅彌主将は、「チームワークという部分では相手に負けていなかった」と語る一方、「決め切る個の力などは大津の方が上だったと思うので、個を磨いていきたい」と個々がレベルアップすることの必要性を口にしていた。

 中学時代には勝てていたような内容の試合でも体格、スピードの上がる高校サッカーでは同じようにはいかない。選手たちにとっては勝つことの難しさを再確認する試合に。福島将太コーチは「このゲームで何を掴んだか。それが大事だよ」と語りかけ、金川は「全国にもこういう(力のある)チームがいる。この負けをもっと自分たちなりに活かしていくことができれば、次大津とやった時は絶対に負けないと思う」と負けの経験を活かすことを誓っていた。

 金川は日章学園中時代にレギュラーとして全国中学校サッカー大会2連覇、2年連続大会優秀選手を経験。昨年もU-16宮崎県選抜の一員として国体予選に先発出場していたプレーヤーだ。また、U-14ナショナルトレセンで神村学園高(鹿児島)のスーパールーキーコンビ、MF大迫塁、FW福田師王(ともにU-16日本代表)とともにプレーしている。

「(大迫や福田に)負けたくないという思いしか無い」という金川は、「追いつき追い越すためにもこういう一つ一つの大会とか大事にしていくことが必要だと思う。見てくれている人は絶対にいると思う。個人として次の新人戦で自分が上の代の中心選手となってチームを勝たせる」と意気込んでいる。

 この日、金川は右足でのサイドチェンジでMF中村詩音のゴールをアシスト。精度の高いキックやスルーパス、セカンドボールの回収力が特長だ。この日の悔しさをバネに。MF石崎祥摩やFW松下貴要、右SB藏屋明徹らと競い合いながらレベルアップし、来年はAチームの主力として日章学園を勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
2020 球蹴男児U-16リーグ特集ページ

TOP