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セリエA首位ミランをイタリア人識者が分析「個々の能力の合計を超える力を全体で発揮」

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 今シーズン、セリエAで無敗の快進撃を続けるミランについて、イタリア人ジャーナリストのサンドロ・ピッチニーニ氏らがイタリアメディア『スカイスポーツ』の番組内で見解を示した。

 今年1月の移籍市場で元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが7年半ぶりにチームに復帰して以降、躍進を続けるミラン。これまで39歳のイブラヒモビッチを中心に結果を出してきたが、11月29日のフィオレンティーナ戦では、スウェーデン人スターをケガで欠く中でも2-0と勝利を収めることに成功した。

 OBのアレッサンドロ・コスタクルタ氏は賛辞を贈る。「(幹部のパオロ)マルディーニが8カ月前、『パーソナリティを持つ選手がたくさんいる』と話していたことを思い返した。何が起きたのか分からないが、多くの選手がロックダウン解除後に変身した。イブラがいなくてもやっていけるチームだ」と太鼓判を押した。

 “ミスター・インテル”ことジュゼッペ・ベルゴミ氏もミランを分析。「現段階で最も素晴らしいチーム。ゴールを脅かすことが難しく、ダメージを与えるためには特殊な状況を作り出さなければならない。またパワーのある選手たちばかりだ。後ろにはかわすことが不可能な(シモン)ケアーが控える。彼は守備全体に安定感をもたらしただけでなく、チームメートを成長させた。またリーグ最強のGKもいる」と述べた。

 さらにピッチニーニ氏も、「ミランはチーム全体として、個々の能力の合計を超える力を発揮している。(ステファノ)ピオリは重要な仕事を成し遂げた」と称えた。

 ミランはこれまで、リーグ戦7勝2分の成績で23ポイントを獲得し、セリエA10連覇を目指すユベントスやアントニオ・コンテ率いるインテルを抑えて単独首位を走る。現段階で、2位につけるインテルやサッスオーロとは5ポイント差。4位のユベントスやナポリ、ローマとは6ポイント差を維持するが、ピッチニーニ氏は、まだユーベらの射程圏内にあると主張する。

「ポイント差は大きくなく、追いつくことは可能だ。それに今シーズンのリーグ戦は好不調の波が出てくることも考慮していかなければならないからね。過密日程の場合、いかにカップ戦の影響が生じるかを目にしただろう。カップ戦に力を入れたクラブはリーグ戦でその代償を払うことになり、その逆の場合もある。カップ戦とリーグ戦でパフォーマンスに大きな違いが出ている。埋められないポイント差ではないだろう」

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