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名スカウトの運命を変えた香川真司…現シュツットガルトSD「シンジは最も重要な選手」

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10-11、11-12シーズンのブンデス連覇に大きく貢献したMF香川真司

 シュツットガルトのスベン・ミスリンタートSD(スポーツディレクター)は、自身のキャリアに最も大きな影響を及ぼしたの選手はMF香川真司と考えているようだ。ドイツ『SWR』のスポーツ番組で明かしている。

 2009年9月~17年11月までドルトムントのチーフスカウトを務め、“ダイヤモンド・アイ”との異名も持つ現シュツットガルトSDのミスリンタート氏。『SWR』のインタビューでは、日本代表MF遠藤航ら同クラブに所属する選手たちやチームの状況などについて語ると、司会者にドルトムントやアーセナル時代についても質問された。

 スクリーンに「(ピエール・エメリク・)オーバメヤンや(ジェイドン・)サンチョ、(ラファエル・)ゲレイロや(ウスマン・)デンベレといったビッグスターたちが映し出されているが、貴方にとって最大の発見は誰だったのか?」と問われた同SDは「このリストには載せられていないシンジ・カガワだよ」と即答。ドルトムント時代、香川真司をセレッソ大阪から獲得した経緯について、このように明かした。

「元プロ選手でもなく、ドルトムントのチーフスカウトに就任したばかりの新人の自分にとって、シンジを35万ユーロといった育成費のみの少額で獲得できたのはもちろんものすごく大きな助けになった。当時、毎日のようにツォルキ(ドルトムントのミヒャエル・ツォルクSD)やクロッポ(現リバプール監督のユルゲン・クロップ)を口説き、ウザがられたね」

「2人は彼を望んでいなかったのか?」と聞き返されたミスリンタート氏は、「そういうことではない。もちろん彼らもクオリティを理解するが、とにかく説得にかかり、選手たちのためにドアを開かなければならない」と説明。「そして、(香川が)結果的にあれほどのパフォーマンスを見せたことはもちろん、私の評価にもつながったと思う。信頼を勝ち取る必要があったので、そういった意味でシンジは私にとって最も重要な選手だ」と続けた。

 10年夏の加入当時には21歳だった香川はいきなり大きな存在感を発揮し、欧州4試合目だった宿敵シャルケとのダービーマッチで2ゴールを決めてサポーターたちを魅了。ミスリンタート氏にとって、そのキャリアを左右するほどの運命的な存在と言っても過言ではないようだ。

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