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オルンガ対策完遂! ウノゼロ勝利の名古屋フィッカデンティ監督「いつもより後ろでブロックを作った」

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FWオルンガをノーゴールに抑えた名古屋グランパス

[12.5 J1第31節 柏0-1名古屋 三協F柏]

 接戦を制した名古屋グランパスが暫定2位に浮上し、天皇杯出場権争いに生き残った。試合後、マッシモ・フィッカデンティ監督は「勝ち点3を絶対に取って帰るぞということで、やるべきことをやって勝ち点3を取れた」と述べ、入念に準備してきた柏レイソル対策が実ったことを喜んだ。

 指揮官によると、この日の名古屋は「いつもより後ろでブロックを作った」戦い方にトライ。今季27試合26ゴールで得点ランキングトップを独走するFWオルンガを擁する相手のストロングポイントを消すべく、最終ラインの背後にスペースをつくらないように試合に臨んでいたという。

 その結果、オルンガに良い形でボールを持たせず、シュート5本を打たれながらもシャットアウト。DF中谷進之介とDF丸山祐市が最終局面で粘り強い対応を繰り広げただけでなく、相手のウイングバックに素早いアプローチをかけていた両サイドバックや、そのスペースをしっかり埋めたダブルボランチの連係も光った。

 試合後のオンライン取材で「判断のところを間違えないようにと試合前に繰り返し言っていた」と明かしたフィッカデンティ監督は「CBの二人だけでどうこうできるものではない。チーム全体で限定できていた」と無失点に終えた守備に手応え。「連係のところでも、個人のところでも判断がうまくいったのがポイントだった」と振り返った。

 また、天皇杯と来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権争いを繰り広げている名古屋にとって、この試合のミッションは勝ち点3。その意味では後半6分、相手の連係ミスにつけ込んだMF相馬勇紀による先制点も大きかった。チームにとってはこれが後半唯一のシュートだった。

 0-0で迎えたハーフタイム、フィッカデンティ監督は「後半もこのくらい我慢していかないといけない。ただ、我慢したままだと90分終わってしまうので、リスクを伴わずに行けるところは行こう」と指示したといい、その言葉どおりに生まれた決勝点。指揮官は「チャンスをきっちりモノにするため、どんなゲームにするかを考え、没頭して戦えたところが良かった」とミッションを完遂した選手たちを称えた。

(取材・文 竹内達也)
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