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ユーベはダービー制して開幕10試合無敗を継続、ピルロ監督「選手のときより疲れた」

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試合後に笑顔も見せたアンドレア・ピルロ監督

 ユベントスは5日、セリエA第10節でトリノに2-1で勝利。アンドレア・ピルロ監督は、指揮官として“トリノ・ダービー”を制した。

 ユベントスは前半9分に隙を突かれて失点を喫すると、その後なかなか同点ゴールを生み出せない。FWフアン・クアドラードがミドルシュートでゴールネットを揺らすも、DFレオナルド・ボヌッチがオフサイドラインを割っていたため、スコアを動かすことができなかった。

 すると0-1で迎えた後半33分、ユベントスは待望の同点ゴール。右サイドからの落としを中盤のクアドラードが浮き球パスでPA内に放り込む。反応したのはMFウェストン・マッケニー。クラブ初のアメリカ人プレーヤーが加入後初ゴールを決めた。

 試合は1-1のまま後半44分を回ると、クアドラードのゴールを幻にしてしまった男が面目躍如。クアドラードが右サイドからアーリークロスを上げ、ボヌッチがヘディングシュートで合わせ、ゴールに叩き込んだ。

 苦戦を強いられたユベントスだが、2-1で試合を終え、ダービーを制した。就任初年度のピルロ監督は5勝5分で無敗を継続。データサイト『opta』によると、1994-95シーズン以降で、監督デビューシーズンに10試合無敗を達成したのは初のことになるという。

 選手としてもダービーを経験したピルロ監督は、「選手のときよりも疲弊したし、難しかった」と『スカイスポーツ・イタリア』のインタビューに答えている。

「決定機を決め切れないと、試合をコントロールするのは難しくなる。あまりに緩やかにし過ぎてしまっていた。クロスを上げる幅は取れたが、ボックス内に人がいなかった。5バックに対応しきれていなかったんだ」

「後半はギアを上げて、より高いインテンシティで多くのチャンスを作ることができた。途中出場の選手たちも良かったし、意欲とダイナミズムを見せてくれた」

「プレーで得点を奪えない時は、精神力とDNAで結果を出さないといけない。もっとプレーを改善してボールを速く動かす必要があり、そうでなければ相手にポジションに戻る時間を与えてしまう。経験を頼りにしないといけない試合もあるんだ。若い選手たちを起用する時には辛抱が必要だし、成長するための時間を与えないと」

「クアドラードはチャンピオンだ。この10年間を最高レベルでプレーしてきたので、このような試合に慣れている。チームが動き方や戦術的な対処という点で多くを学んでいることは嬉しいよ。ただ結果を継続的に出せていないことは不満だ。全ての試合で意欲と貪欲さを見せないといけない」

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