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U-17日本代表候補初選出の京都橘FW木原励、合宿で吸収・成長して選手権へ

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京都橘高のU-17日本代表候補FW木原励が縦へのドリブルで仕掛ける

[12.5 スーパープリンスリーグ関西5、6位決定戦 京都橘高 2-4 阪南大高 J-GREEN堺 S4]

 少しでも多くのことを吸収し、レベルアップして京都橘高に戻ってくる。京都橘のU-17日本代表候補FW木原励(2年)は5日のスーパープリンスリーグ関西5、6位決定戦で先発出場。試合後すぐ学生服に着替え、6日から始まるU-17日本代表候補合宿(千葉)へ向けて移動していた。

 身長180cmの高さとスピード、決定力を併せ持つ木原はすでに複数のJクラブが注目する存在となっているが、今回が年代別日本代表候補初選出。「初めてなんで選ばれたことに感謝しながら自分のプレーを見せれたら良いと思います。ゴールへ向かう姿勢だったり自分が気負いすぎずにいつもどおりにできたら良い。(一日一日を) 無駄にしないようにしたい」と意気込みを口にした。

 課題を持って代表候補合宿に参加する。「収める部分であったり、ターンであったり、トラップの置きどころであったり、シュートを打ちやすいところにボールを止めるとか、そういうところはまだまだレベルが低いので、今よりもっともっと身につけて帰ってきたい」。選手権開幕まであと1か月を切っている中での代表候補合宿参加。選手権でチームの勝利に貢献するためにも高いレベルの中で少しでも多くを吸収し、成長に繋げたい考えだ。

 この日のパフォーマンスについては、「全然、自分自身情けなかったし、チームとしてはやりたいことが全くさせてもらえなかったというのが一番。もっともっと練習しなければいけない」という自己評価。鋭い仕掛けを見せていたものの、CB西田祐悟(2年)やCB櫻本亜依万(2年)を中心とした阪南大高の守りは堅く、シュート本数を増やすことも、味方を活かすこともできなかった。

 2年生チームで臨んだこの日、木原はキャプテンマークを巻いたが、リーダーとしても反省の試合に。「一回(米澤一成)監督に怒られたんですけれども、悪い時に自分が声を出さないとダメなんで、もっとやっていかないとダメだと思う。今は(キャプテンの中野)晃弥くんや(西野)太陽くんに任せてしまっているので、そこをもっと自分がやらないとダメだと思います」と引き締めた。

 京都橘は今冬の選手権で優勝候補の一角と言える存在。特に徳島内定FW西野太陽(3年)と木原の強力2トップに注目が集まっている。木原はまず松本国際高(長野)との初戦を必ず勝ち切って、2回戦で対戦する可能性のある昌平高(埼玉)にリベンジしたい考えだ。「(8月の)RYUKEI CUPで昌平にボロ負けしているのでそこでリベンジしたい」。また、個人としての目標を「獲れるだけ獲りたいですけれども、4、5点は」と語った木原。注目ストライカーは、まずU-17日本代表候補合宿で個人の目標や日本一を達成するために力を磨く。

(取材・文 吉田太郎)
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