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京都橘は1、2年生メンバーでプリンス順位決定戦。MF芳賀が選手権メンバー入りへ好アピール

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1、2年生メンバーで臨んだ京都橘高はMF芳賀海斗らがアピール

[12.5 スーパープリンスリーグ関西5、6位決定戦 京都橘高 2-4 阪南大高 J-GREEN堺 S4]

 逆転でのメンバー入りを狙っている。全国高校選手権出場校の京都橘高は5日、U-17日本代表候補FW木原励やMF鎌田翔大、DF原田太陽(全て2年)ら下級生のみでスーパープリンスリーグ関西順位決定戦・阪南大高戦に臨んだ。試合は0-4から2点を奪い返したものの2-4で敗戦。だが、新チームへ向けた一戦となったと同時に、選手権メンバーの当落線上にいる選手たちにとっては貴重なアピールの場となった。

 選手権の登録メンバーは30名。京都橘は例年、25人のメンバー、5人のバックアッパーという形で全国大会に臨んでいる。すでに今年も、昨年度のインターハイ3位や選手権を経験している3年生を中心にメンバー25名とバックアッパー5人は決定。だが、入れ替えもあるという中で、“25枠外”のMF芳賀海斗(2年)がアピールしているようだ。

「バックアップメンバーで25以内に入れていないというのが今の自分の立ち位置。でも、コーチからはまだ入れ替えはあるかもしれないと聞いたので、ここしかアピールできないと思ったので、この一週間練習でも自分なりにやってきたし、アピールはできたんじゃないかなと思います」と芳賀は頷く。

 芳賀は選手権予選3回戦で途中出場したが、チームに貢献できたとは言い難い内容。その後はベンチ外だった。それでも、予選後のプレーをチェックした米澤一成監督は「スキルは元々高いですけれども強度に慣れてきた。今、一番良いんじゃないですか。ずっと腐らずにやってきたと思います」と評価。「そこは拾いたい」と語る指揮官は、この数週間でも成長してきた選手を見逃さず、25人に加える可能性も示唆していた。

 主にトップ下やボランチでプレーする芳賀は、「僕のストロングはドリブルというのもあるけれど、ドリブルとパスを混合させたプレーが自分のストロングだと思います」と語り、「(逆転のチャンスは)あると思います」。この日も課題の守備や運動量の部分に取り組みながらスルーパスでチャンスメークし、自ら1得点。予選での悔しい思いも力に、諦めないで努力を続けるMFがチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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