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2人対4人の数的不利な状況の裏で…目撃されたアルテタの行動

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アーセナルミケル・アルテタ監督

 アーセナルは、6日に行われたプレミアリーグ第11節トッテナムとのノースロンドンダービーを0-2で落とした。前半アディショナルタイムに2失点目を喫した際に、ミケル・アルテタ監督がとっていた行動が話題となっている。『スカイスポーツ』が伝えた。

 0-1と1点のビハインドを背負って迎えた前半アディショナルタイムだった。同点に追い付こうとするアーセナルが攻勢を掛けながらも、トッテナムに攻撃をはね返される。ボールを持ったDFセルジュ・オーリエを4選手が注視したところ、MFジオバニ・ロ・チェルソに縦パスを通され、一気に数選手が置き去りにされたしまった。

 ロ・チェルソがボールを運び、FWハリー・ケイン、FWソン・フンミン、FWスティーブン・ベルフワインが前線へと駆け上がるトッテナムに対し、待ち構えるアーセナルのフィールドプレーヤーはDFガブリエウとDFロブ・ホールディングの2選手のみ。数的不利に陥った状況ではトッテナムのカウンターを止められず、ケインに左足の弾丸シュートで追加点を叩き込まれてしまった。

 2人対4人という通常では考えられないシチュエーションとなったが、試合中に負傷していたMFトーマスが、このタイミングでピッチ外に出ようとしていた。

 アーセナルが敵陣へとボールを運ぶと、トーマスはタッチラインの外へ。膝に手をついていたものの、トッテナムがカウンターを発動させると、アルテタ監督にピッチへと押し戻される。走り出したトーマスだったが、自ら足を止めたようにプレーすることは難しい状態だったようだ。

 試合後にアルテタ監督は「トーマスは足を引きずって痛みを感じている。外さなければならなくなり、その瞬間に一人の選手を失ってしまった」と振り返りつつ、「彼にはピッチにいてほしかったし、あの状況でチームのためにできることを何でもしてほしかった」と続けている。

「私は彼をピッチに押し戻そうとしていた。彼がポジションを離れたとき、状況の重大さに気付いていなかったと思う」

「トーマスが自らピッチを去ろうとしたことに不満や苛立ちはないか?」と問われると、「いきなりカウンターになった。トーマスが我々の方に歩いてきたので彼を押した。彼とは話していないので、正確なことは分からない。状況を確認して話そうと思う」と答えた。プレーを強要したことは間違いないようだが、指揮官の心理としては、ピッチを出るのはプレーが途切れてからであってほしかったと考えている。

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