beacon

冨安健洋に現地でSB復帰を望む声もCB起用が続くワケは?伊紙がボローニャを分析

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本代表DF冨安健洋が所属するボローニャについて、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が7日、特集を組み、チームの台所事情にスポットライトを当てた。

 今シーズン、シニシャ・ミハイロビッチの下で4勝6敗と10位につけるボローニャ。5日のインテル戦においては、厳しい台所事情の中でシステムを4バックから3バックへ変更して臨んだが、屈強なFWロメル・ルカクらを前に1-3と敗れてその実力差を見せつけられた。

 そんな中、イタリア紙はボローニャのチーム事情について特集。「体格の良いDFが1人足りない」などと綴り、冨安がセンターバックで起用される理由にも触れた。冨安は昨シーズン、右サイドバックのポジションで不動の地位を築いたが、今夏からは指揮官の意向により、CBを務める。これまで高い評価を受けたプレーもあれば、インテル戦のように実力を十分に発揮できず、低評価にとどまることもあった。

 イタリア紙は、「多くの者がトミヤスのSB復帰を望んでいるが…」との小見出しで注目。「日本人選手のCBとしてのパフォーマンスはSBの時ほど建設的とは言えないが、彼が右サイドへ移動すると、CBが2人も不足してしまうことになる」とジレンマを語りつつ、ミハイロヴィッチの采配の理由を説明した。

「理由は単純。ステファノ・デンスヴィルもネウエン・パスも提案できるほどではない。唯一、残る選択肢は(緊急事態に起用するはずだったベテランの)ダニーロとガリー・メデル。しかしルカクや(ズラタン)イブラヒモヴィッチ、(ヴィクター)オシムヘン、(エディン)ジェコといった素晴らしい体格を誇るFWをマークするために、体重を増量したり、身長を伸ばしたりするよう選手に求めることはできない」

 したがってイタリア紙は、ミハイロビッチが身長188cmと体格にも恵まれた日本の若き才能をCBで起用せざるを得ない事情があるとの見方を示している。
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP