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「やっとFC東京の一員になれたかな」ACL帰りの中村帆高、勝利に導くプロ初ゴール

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FC東京DF中村帆高がプロ初ゴール

[12.12 J1第31節 FC東京1-0広島 味スタ]

 ACL帰国初戦のFC東京に勝利をもたらした。プロ初ゴールが値千金の決勝点となり、DF中村帆高は「こうやって自分のゴールでチームを勝利に導くことができて、やっとFC東京の一員になれたのかなと思います。今は本当に嬉しい」と喜びを噛み締めた。

「きょうは主にカタール(ACL)の出場時間が短いメンバー、日本に残っていたメンバーが出た。個人個人が持っている悔しい思いをこの一戦にぶつけて、気持ちで戦おうと言って試合に入った」。6日のACL決勝トーナメント1回戦北京国安戦(●0-1)から8人を入れ替え、平均23.8歳のフレッシュなメンバーでACL後の初戦に挑んだ。

 後半20分、PA内左のスペースに入った中村はMF三田啓貴のパスを受けると、最初のトラップは乱れたものの、強烈な左足シュートをゴール左上に突き刺した。「無我夢中で蹴りました」。今季、明治大から加入し、リーグ出場27試合目のJ1初ゴール。得点後はゴール裏のサポーターのもとへ走り、歓喜を爆発させた。

「今年一年、試合に関わらせてもらう中で、得点やアシストといった結果で示すことができていなくて、悔しい思いがあった。チームに対して貢献できない悔しさもあって、一気に爆発した。あまり覚えていないですが、勢いで行っちゃいました(笑)」。守備を固め、虎の子の一点を守ったFC東京は約1か月ぶりのリーグ戦を白星で飾った。

「帆高もACLで悔しい思いをしてきた一人だと思う」と話した長谷川健太監督は、「そういう悔しさを持ってタフに戦ってくれた。なかなかああいう場面で決め切れる選手ではなかったが、アジアの戦いを経験をしてたくましくなったのかな」と活躍ぶりに目を細めた。

 ホーム味の素スタジアムでプロ初ゴール。新たな一歩を踏み出した23歳は「ここで満足していたらそれだけの選手になってしまう。喜ぶのは一瞬」と気を引き締めた。

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