元アーセナル指揮官のアーセン・ベンゲル氏は、チームの登録メンバーから落選したメスト・エジルを擁護した。

　2013年のベンゲル政権時代にレアル・マドリーからアーセナルに加入したエジル。司令塔として4度のFAカップ制覇などに貢献し、現在ではクラブ最古参の一人に。しかし、新型コロナウイルスによる中断明け以降、ミケル・アルテタ監督の信頼を掴めず、今シーズンに至ってはプレミアリーグとヨーロッパリーグの登録メンバーから漏れるなど不遇の時を過ごしている。

　元ドイツ代表MFの練習やプレー中の姿勢、コンディション面に対しては、ウナイ・エメリ前監督が疑問を呈し、アルテタ監督も同選手を見放したと考えられている。そんな中、エジルをチームに引き抜いたベンゲル氏は『ESPN』で自身の教え子について口を開いた。

「彼は決して扱い難い選手ではない。クリエイティブな選手としての特別な能力を有した選手で、彼には楽しみが必要だった。彼はアーティストなんだ。このようなタイプの選手たちはよりセンシティブだ。彼らにはサポートとともにベストを引き出してくれる環境が必要だ」

　また、アルテタ監督に向けて「フットボールチームを指揮する上で二通りの方法がある。一つは全員に同じことをさせること。同じ運動量、同じディフェンシブな働き、そして妥協点を見つけることだ。ディフェンシブな働きを期待できない創造性のある選手がいれば、その選手を中心にチームを組み立てることになる」とエジルの扱い方に関するヒントを出した。

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