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激戦のJ1昇格争い…3位から追う長崎・手倉森監督「残り二つ、長崎全体で戦っていきたい」

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V・ファーレン長崎手倉森誠監督

[12.13 J2第40節 東京V0-2長崎 味スタ]

 V・ファーレン長崎が粘り強い試合運びを見せ、J1昇格戦線に生き残った。「相手の慌ててくれたシュートに助けられた部分もあったが、うちなりにしのげたゲームになった」。そう手応えを口にした手倉森誠監督は「辛抱強く戦う覚悟が残りの2戦でも必要になる」とJ1復帰へ闘志を燃やした。

 この日の対戦相手はボールポゼッションに強みを持つ東京ヴェルディ。ひとたび守備に回れば消耗戦を強いられる厄介なチームだが、長崎の事前の準備が実を結んだ。

 手倉森監督は試合前、選手たちに攻守のポイントを共有。守備では前線からの「二度追い」を徹底した上で、攻撃では「しっかりボールを握り返す」狙いを落とし込んでいた。その結果、東京Vに良いリズムでプレーさせず、「真面目にやれば相手が手数を増やしてくれる」という術中にはめることに成功した。

 そして前半の飲水タイム明けには、DF角田誠のヘディングとMF大竹洋平のボレーで立て続けに得点を奪取。このリードを守るべく、後半は立て続けの選手交代で試合を締めた指揮官は「いい時間でトントンと、相手のスキを突いて2-0で折り返せたのが非常に良かった」と振り返った。

 この勝利により首位徳島との勝ち点差が5に縮まり、2位の福岡とも2差をキープ。最終節で徳島対福岡の直接対決が残っていることを踏まえると、3年ぶりのJ1復帰はそう遠くないところにある。試合後、アウェーに大勢集まったサポーターへの感謝を語った手倉森監督は「残り二つ、長崎全体で戦っていきたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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