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遠藤航に今季最低評価…「ミスの多いパフォーマンスに驚き」の独誌が指摘する要因は?

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 シュツットガルトのMF遠藤航は、ウニオン・ベルリン戦のパフォーマンスにドイツ誌『キッカー』で今季最低の評価が下された。同誌はこの試合での日本代表MFの課題を分析している。

 シュツットガルトは15日に行われたブンデスリーガ第12節でウニオンとホームで対戦。開始早々にセットプレーから先制点を奪われると、77分には追加点も決められ苦しい展開に。しかし、80分から途中出場したFWササ・カラジッチが85分、90分とネットを揺らし、試合は2-2のドローで決着がついた。

 通常30分以上のプレーを記録しないと評価対象としない『キッカー』は出場時間が10分+アディショナルタイムのカラジッチを「1.5」とした上でマン・オブ・ザ・マッチやベストイレブンにも選出。一方で、その他のシュツットガルトの選手たちは「3」(DFマーク・オリヴァー・ケンプフ、MFダニエル・ディダヴィ)が最高となり、遠藤ら6人のプレーは「4.5」と低く評価された。(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)

『キッカー』はさらに、「エンドウの力が半減」と題した記事でこの試合で遠藤が立ち向かった課題を分析。前節ではドルトムントを5-1で粉砕したシュトゥットガルトについて、「全体的にこれまでの時にはなかなか見事だったパフォーマンスを再現できず。疲れ気味で、集中力が足りず、不注意の印象を与えたが、若いチームであるだけにそういうことも起き得るだろう」と、この日はチーム全体がいまいちだったと指摘した。

 そんな中、今季の同誌での評価は第7節フランクフルト戦の「4」を除いて2~3点台と安定していた遠藤に関して、「ワタル・エンドウのミスの多いパフォーマンスには驚きを覚える。その安定感が誰にとっても印象的で、(オレル)マンガラとともにシュツットガルトの中盤の“発電所”を体現する日本人が同僚たちに影響されてしまったのだから」と続けると、「彼はどこでどのようにいつボールを奪っても、その成果は短期的なものとなった。代表選手の彼は多数のデュエルに敗れ、チームメイトが消すことができなかったスペースでボールを失い、迷っていた」とも記している。

 記者の見解によると、この一戦での遠藤の低調の主な要因はウォームアップ時に筋肉系の問題が発覚し、大事を取ってウニオン戦への出場が見送られたマンガラの不在にあったという。キープ力が高く、パッシングや戦術理解にも長けるU-21ベルギー代表MFの欠場は、「とりわけ、よりいい位置に動くための時間が与えられるエンドウ」のプレーに響いたと述べている。

 マンガラは20日に行われるボルフスブルク戦までには戦列復帰するとの見通し。彼が戻ることで、遠藤も本来の力を発揮すると見られているようだ。

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