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徳島がクラブ史上初のJ2優勝!! 福岡は直接対決に勝利も6ゴール及ばず

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[12.20 J2第42節 福岡1-0徳島 ベススタ]

 徳島ヴォルティスがクラブ史上初のJ2リーグ優勝を果たした。20日に行われたJ2第42節はともにJ1昇格を決めていた2位アビスパ福岡との“優勝決定戦”。徳島は0-1で敗れて勝ち点で並ばれたものの、得失点差で『12』上回ってJ2の頂点に立った。

 徳島と福岡は前節、ともに今季の昇格条件である2位以内を確定させ、来季のJ1昇格が決まった。奇しくも最終節は、そんな両者の直接対決。勝ち点差は3だが、得失点差が14点分離れていたため、ホームの福岡が7点差以上で勝利しなければ徳島の優勝という条件で運命の一戦が行われた。

 序盤はアグレッシブな入りを見せた福岡に対し、徳島がダイナミックな攻撃で立て続けにチャンスをつくった。だが、ここで立ちはだかったのは登録選手でこれまで唯一出番がなかった今季初出場のGK山ノ井拓己。的確な飛び出しでコースを限定し、FW岸本武流、MF西谷和希の決定的なシュートを立て続けに阻んだ。

 すると前半16分、福岡が先制点を取った。高い位置でのプレッシングでMF重廣卓也がボールを奪うと、ショートカウンターをスタート。FW山岸祐也、MF福満隆貴がつないだボールがMF石津大介に入り、右足ダイレクトシュートがゴール右隅に吸い込まれた。

 これで福岡は90分換算6点ペース。奇跡的な逆転優勝に向け、本拠地ベスト電器スタジアムのムードも高まった。ところが、その後は要所で力強い対応を見せる徳島に対してシュートの精度を欠き、なかなか追加点が奪えない。前半終盤の攻勢でもDFドウグラス・グローリの決定的ヘッドが枠を外れ、1-0でハーフタイムを迎えた。

 後半も福岡が積極的に前に出たが、徳島はGK上福元直人が絶大な存在感。13分、重廣のミドルシュートを鋭い横っ飛びで防ぐと、16分にもゴール前の混戦に立ちはだかってクロスバーに逃れた。

 福岡は逆転優勝に向けて6ゴールが必要となる終盤、長谷部茂利監督が起爆剤となる起用を連発。後半32分に山ノ井に代わってベテランのGK杉山力裕を投入すると、39分にはレジェンドのFW城後寿と19日に今季限りでの退団が発表されたMF鈴木惇を入れた。だが、最後までゴールは奪えず。勝ち点84で並ぶ激戦の優勝争いは、得失点差で上回った徳島が制した。

 徳島はあわせて天皇杯の出場権も獲得。23日に行われる準々決勝で、Honda FC対筑波大の勝者と対戦する。

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