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[選手権]“進路・Fリーグ”の右SBが見せた圧巻のプレー(大津vs立正大淞南)

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[高校サッカー注目選手クローズアップ]

[1.2 第87回全国高校サッカー選手権2回戦 大津(熊本) 4-1 立正大淞南(島根) 等々力]

 ベスト16進出を決めた大津には“異色”の道へ進む右SBがいる。その名は森秀太(3年)。全国高校総体4強の強豪のレギュラーを張る森は今春、フットサルFリーグの名古屋オーシャンズ入りを決めているのだ。

 立正大淞南(島根)との2回戦で森は「サッカー選手」としての溢れんばかりの才能を見せつけた。前半10分には前方へ走るFW黒木一輝(3年)へスルーパス。そしてボールキープした黒木の落としに走り込むとダイレクトのクロスをMF西田直斗(3年)へ合わせ、先制ゴールをアシストした。その後も相手のプレッシャーをものともしない落ち着いたプレーで攻撃を組み立てると、2-1で迎えた前半38分には個人技で中央突破し、MF蔵田岬平(3年)へラストパス。これが3点目のゴールとなった。足にボールが吸い付くかのような高いテクニックと状況判断のよさ。163cmと小柄なSBは、この日2得点を決めた西田以上の輝きを放っていた。

 記者間では「Jでも通用するのでは」という声も上がったほどだったこの日の森のプレー。だが、森は全国高校総体で4強へ進出した直後の9月に名古屋オーシャンズが選手募集をしていることを知って練習参加し、Fリーグナンバー1の強豪クラブ入りを決めていた。森の父・秀春さんはFリーグの大分バサジィのGMなどを務めてきた人物である。ただ、森は「フットサルリーグができた時にやりたいと思っていた」と自らの意志でフットサルの門を叩くことを決めたのだという。
 「これまでは別にやっていなかった」フットサルだけにボールテクニック、スピードなどサッカーと違うプレーが要求される中でどれほどのプレーが出来るかは未知数だ。ただ本人はいたって前向き。逆にサッカー人生最後の大会となる選手権への意欲を高めている。「サッカーは最後なのでいい成績を残したい。フットサルでの将来に不安はあるけど、今はサッカーに集中したい」。“サッカーの高校チャンピオンになって、Fリーグ入へ”。大津の登録メンバーで最も小柄なDFはそんな思いを胸の中でふくらませている。

(取材・文 吉田太郎)

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