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札幌加入の明治大FW小柏剛、明大・栗田監督も「世界に駆け上がってほしい」と太鼓判

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来季札幌に加入するFW小柏剛(4年)

 今季はJリーガーを12名輩出した明治大。そのひとり、大学屈指のストライカーであるFW小柏剛(4年=大宮ユース)は北海道コンサドーレ札幌に加入する。

 167cmと小柄ながらそのポテンシャルはトップレベル。栗田大輔監督も「爆発的なスピードと、瞬発力でゴールを奪うストライカー」と評する小柏は、大宮アルディージャユース時代には日本クラブユース選手権大会と高円宮杯プレミアリーグEASTで得点王に輝いている。今季は関東大学1部リーグで9得点4アシストを記録。ゴールに直結するチャンスを作れるプレーヤーだ。

 22日の明治大入団会見では、札幌の三上大勝ゼネラルマネージャーもVTRでコメントを寄せており、「最初に見させていただいたときに、非常にスピード豊かな選手で、特にアタッキングサードにおけるそのスピードを生かした得点、またはその得点にかかわるそのプレーというものに、将来日本を代表する選手のひとりではないかという評価をさせていただいています」とそのレベルを高く評価した。

 小柏はすでに特別指定選手としてJリーグデビュー済み。J1リーグでは4試合、ルヴァン杯では1試合に出場した。いち早くプロを肌で感じたが、そこで得たものは「通用しなかった」という実感だ。出場した5試合は3敗2分。「チームを勝たせる選手は、最後ゴールを決め切る、ゴール前の落ち着き、精度っていうところ。イニエスタ選手など世界最高峰の選手は、そういった面で最後のパスだったりシュートで全然差を感じた」と振り返る。

 差を感じた部分を「意識してやらないといけない」と、明治大に帰還後はさらなる活躍。直近のリーグ戦では3試合で計4ゴールを挙げた。今季リーグ戦では4年間で最多となる9得点を記録。しかし「足りていない」と自分に厳しく、1月の大学サッカー特例全国大会「#atarimaeni CUP」に向けて「もっともっと最後の大会では結果を出さないといけない」とさらなる奮起を誓っている。

 栗田監督は会見で「世界も視野に活躍できる資質を持った選手。高みを目指して、世界に駆け上がってほしい」と期待を語っていた。それは大学で、小柏が常に栗田監督から言われていたことだ。「2、3年生の頃から僕に世界基準の話をしてくれて、それだったら全然だめだ、今のはよかったと言ってくれて、目指す指標になった」(小柏)。世界で戦える選手になるために、「明治での積み上げたものと、ペドロヴィッチ監督が展開している攻撃サッカーを、自分の中に落とし込んで、成長していきたい」と力強く語った。

(取材・文 石川祐介)
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