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1年前に想像できなかった自分…U-23代表候補初選出のDF中村帆高「持ち味を存分に出したい」

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U-23日本代表候補DF中村帆高(FC東京)

 1年前はまったく想像していなかった。だが、東京五輪世代にとって約1年ぶりとなる活動で、DF中村帆高(FC東京)はU-23日本代表候補に初選出を果たした。

 約1年前、明治大に在学していた中村はインカレを制し、関東リーグ、総理大臣杯と合わせて3冠を達成。FC東京に加入し、プロとしての道を歩み始めた。「1年前は正直、この場にいられるなんて思っていなかった。自分には関係ない話だと感じていた」。

 しかし、J1リーグ開幕戦でスタメンフル出場でデビューを飾り、その後もコンスタントに出場機会をつかみ、J1リーグ28試合に出場。第31節広島戦ではJ初ゴールも記録した。

「自分のもともとの強みという守備の部分は、試合を経験することでよりできるようになったり、自信になった。また、自分の課題でもある攻撃やビルドアップの部分は試合でできないことの方がまだ多いけど、できることは少しずつ増えてきていると思う」。自身の成長も実感している。

 今回の初選出に「選んでもらったことは光栄だけど、あまり実感がない」と話したが、東京五輪への可能性が広がったことは間違いないだろう。「選んで頂いた以上、5日間で持ち味を存分に出していきたい。この5日間で何も残せなかったら、もったにないことなので、自分の持っているものをどうやったらすべて出せるかを考えてやっていきたい」。限られた時間の中で自身をアピールしていく。

(取材・文 折戸岳彦)

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