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バルサの“奇策”に相手GKが驚き「彼らは良い試合をした」

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3失点を喫したバジャドリーGKジョルディ・マシップ

[12.22 ラ・リーガ第15節 バジャドリー0-3バルセロナ]

 バジャドリーのGKジョルディ・マシップバルセロナの“奇策”に驚きを示している。スペイン『アス』が試合後のインタビュー内容を伝えた。

 バルセロナは22日、ラ・リーガ第15節でバジャドリーと敵地で対戦。これまでロナルド・クーマン監督は4-2-3-1を基本フォーメーションとしていたが、今節は3-4-1-2の新布陣でスタートした。

 GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンをゴールマウスに据え、3バックは右からDFオスカル・ミンゲサ、DFロナルド・アラウホ、DFクレマン・ラングレ。中盤はMFフレンキー・デ・ヨングとMFミラレム・ピャニッチがダブルボランチを組み、右ウイングバックにDFセルジーニョ・デスト、左にDFジョルディ・アルバが入った。トップ下は18歳MFペドリ。2トップにはFWリオネル・メッシとFWマーティン・ブレイスウェイトが並んだ。

 バルセロナはメッシやペドリ、両ボランチが絡んで中央を崩し、左右のウイングバックも攻撃に厚みを加えると、前半21分に均衡を破る。左CKの二次攻撃からPA手前左のメッシが左足でクロスを送り、ラングレが頭で決めて1-0。同35分にはメッシがデ・ヨング、ピャニッチとのパスワークから巧みなキープで複数の相手を引き付け、PA手前右から左足のアウトで絶妙なパスを出す。PA内右に走り込んだデストがワンタッチで折り返し、ゴール前のブレイスウェイトが左足で押し込んだ。

 2-0で迎えた後半20分にはPA手前左でデ・ヨングの縦パスを受けたペドリが右足のヒールで前方に流し、追い越してボックス内に入ったメッシが左足でシュート。ゴール右に突き刺さり、そのままバルセロナが3-0の快勝を飾った。

 バジャドリーのGKマシップはビッグセーブを見せる場面もあったが、結果的に3失点。バルセロナが採用した3バックについて「それは彼らが使用していたシステムではないので、僕たちは少し驚いている」と認め、「僕らは試合中に適応したが、彼らは良い試合をした。祝福することしかできないよ」と新布陣を機能させた相手に脱帽した。

 バルセロナが2試合ぶりの白星で4戦負けなし(3勝1分)とした一方、ホームゲームを落としたバジャドリーは3試合ぶりの黒星で2戦未勝利(1分1敗)。マシップは「バルセロナがどれだけ危険な存在であるかは知っている。ポジティブな気持ちで前を向き、次の試合に向けて頑張らないといけないね」と切り替えた。

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