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“約束と違う”扱いでもビジャレアル残留を希望する理由は? 久保建英を巡る複雑な状況を地元紙が指摘

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今冬の去就が注目されるMF久保建英

 ビジャレアルにおけるMF久保建英の状況はより複雑になっているようだ。スペイン『アス』が伝えている。

 久保は昨年夏にFC東京からレアル・マドリーに完全移籍し、1年目はマジョルカに期限付き移籍。ラ・リーガ35試合で4ゴールを挙げる活躍を見せ、今夏にはレンタル移籍のオファーが殺到した。レアルは久保の成長のためにビジャレアルが最適だと考え、ウナイ・エメリ監督も19歳MFの加入を歓迎。久保はエメリ監督と電話し、昨季のマジョルカで主戦場だった右サイドでプレーすることを約束されていたという。

 しかし、ここまで計画通りには進んでいない。今季リーガでは出場13試合のうちスタメンは2試合。UEFAヨーロッパリーグ(EL)ではグループリーグ5試合で1ゴール3アシストを記録したが、右サイドで起用されたのは1試合のみだった。他に右サイドでプレーできたのは、リーガ第3節バルセロナ戦の16分間と第12節エルチェ戦の後半45分間。直近のリーガ2試合では出番すら与えられていない。

 この状況を受けて今冬の再レンタルが噂され、新天地候補としてヘタフェなどスペイン1部の複数クラブが挙がっていた。ただ、久保自身はビジャレアルに残りたいと考えているようだ。これまで多くのチャンスを与えられているわけではないが、それは成長のために必要な経験であると理解しており、右サイドでプレーする時間が増えれば、自分が一番手になる可能性もあると自信を示しているという。

 ビジャレアルでは10番MFビセンテ・イボラが大怪我を負い、来年5月頃までプレーできない見込み。クラブは今冬の補強に向け、久保を放出してEU圏外枠を空けるのではないかとも報じられたが、本人が残留を希望したことで、関係者にとっては複雑な問題となっているようだ。

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