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神戸MF郷家が“2学年上”五輪世代で得点「ゴールを取れたという意味ではアピールできた」

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MF郷家友太(神戸)

 初招集という立場で迎えた東京五輪代表候補合宿、MF郷家友太(神戸)は得点という結果で存在感を見せた。「結果を残したいというのは遠征に来る前から思っていたので、ゴールを取れたという意味ではアピールができたんじゃないかと思う」。タレント軍団で着実に力をつけてきた21歳にとっても、手応えの残る初合宿となったようだ。

 1997年以降に生まれた選手が対象の東京五輪代表において、1999年生まれの郷家は2学年下。通常の大会であれば代表入りは極めて厳しいが、コロナ禍による1年延期によりチャンスが広がった。「新しく入ってきたからがんばろうではなく、自分の持ち味を100%出そうと思って入った」。初招集とはいえ、夢の大舞台に向けたモチベーションは高い。

 26日に行われた関東大学選抜とのトレーニングマッチでは、主力組とみられるチームのトップ下で約60分間プレー。積極的なシュート意識で多くのチャンスに絡むと、MF浅野雄也からのグラウンダークロスに合わせてチームの3点目を記録した。試合後のオンライン取材では「初日と二日目の練習から試合に向けてコンディションが上がっていたので試合で出すだけと思って入った。ゴールという結果もついてきたのでよかった」と前向きに振り返った。

 今合宿は新型コロナウイルス感染対策のため、宿舎での交流が制限されており、これまでの世代別代表のように相互理解を図るのが難しい環境にあった。それでもピッチ上では「自分の良さを出して行ったり、チームメートとコミュニケーションをとって良さを引き出してもらうことが時間が経つごとにできていた」と手応えを得たという。

 次の活動は来年3月の国際親善試合。A代表の国際Aマッチウィークと期間が重なるため、郷家のようにこれまでチャンスのなかった選手にも再び招集がかかる可能性は大いにある。「目標の場所だったし、ずっと夢見た舞台。代表に呼ばれたことで覚悟ができた」という東京五輪に出場するためにも、所属先の神戸でさらなるレベルアップが期待される。

(取材・文 竹内達也)

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