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ザック氏が語る日本人選手に足りないものは?「1000のクオリティがあるが…」

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アルベルト・ザッケローニ氏が、日本での経験について語る

 元日本代表指揮官アルベルト・ザッケローニ氏が、日本での経験について語った。

 ミランやインテル、ユベントスなどセリエAの名門を率いた後、2010年に日本代表監督に就任したザッケローニ氏。2011年のアジア・カップでチームを優勝に導き、2014年ワールドカップ終了後に退任することとなった。

 4年間日本代表を率いていたザッケローニ氏は、その後インタビューで度々日本について言及。「世界中どこを探してもあり得ないような“リスペクト”がある」「私のキャリアにおいて最高の経験だった」など、スポーツ面や文化面など様々な要素について称賛してきた。

 そして25日、イタリア著名記者ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏のインタビューで再び日本について言及。ボローニャDF冨安健洋について、「シニシャ(ミハイロビッチ)は中央で起用する前に、サイドに置いた。非常に興味深いね」と語り、日本人選手に足りないものを指摘した。

「日本人には1000のクオリティがあるが、“狡猾さ”が欠けていることが多い。だからこそ、(ミハイロビッチの選択は)賢明だと思う」

「私が代表チームを率いていた時、CKの際にディフェンダーが水を飲むをのやめている間に失点したことがあった。彼らはレフェリーが待ってくれるのが当たり前だと思っていたんだ。自国のリーグ戦でそうであるようにね」

 また日本人を「ユニークな人々」と語るザッケローニ氏は、「個人主義にとらわれず、チームとして勝つ」と指摘。そして、印象的だったエピソードを明かしている。

「持ち物全てをロッカールームに置いていったことを覚えている。2万人近い人が待つセレモニーのためにね。ドアを閉めるカギの影すらなかったよ。私は最後に出て、一瞬無人のロッカールームについて考えた。ほんの一瞬ね。でも、日本にいることを思い出したよ。そんなことは他ではありえない」
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