beacon

[MOM3333]習志野GK荻原智輝(2年)_独特な構えで“小さく見せて”PK2本ストップ!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

PK戦5人目、習志野高GK荻原智輝が完璧なセーブ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.27 横山杯準決勝 市立船橋高 0-0(PK3-4) 習志野高 グリーン土合G A面]

 小柄なGKがPK戦勝利の主役となった。0-0で突入したPK戦1人目、「ヒーローになってやろうかなと思ってやっていました」という習志野高GK荻原智輝(2年=FC RESIAS出身)が左へ跳んでストップ。キッカーの目線を見て、読み切って止めると、味方が失敗した直後の5人目も「安心させたい」という思いで左へ跳んで止めて見せた。

 PK戦に臨む荻原の構えは非常に独特だ。まるで相撲の立ち会いのように、低く構えてから跳躍する。自身の姿を大きく見せてキッカーにプレッシャーをかける構えが一般的。だが、荻原は「逆に“がら空きだな”と思わせて、できるだけ小さく小さく見せてから、そうすると相手が油断してコースが甘くなるので止めやすい」。狙い通りに甘いコースへシュートを“打たせて”ヒーローになった。

 小柄なGKだからこそ、高さ以外の部分で信用を勝ち取らなければならない。だからこそ、シュートを打たせないコーチングや、たとえ打たれてもセーブすること、ポジショニングも意識している。キックも武器とする荻原は、よりトラップやパスの精度を向上することに挑戦中だ。

 この日はCB細井響(2年)やCB飯田蒼也(2年)らDF陣のサポートもあって無失点勝利。決勝も「(細井や飯田と)ともに危なげない守りを見せて、FWに爆発してもらおうかなと思います」と微笑んだ。来年の目標は市立船橋高や流通経済大柏高に勝って全国に出場すること。28日の横山杯決勝で強敵・前橋育英高を封じ、また自信を得る。

(取材・文 吉田太郎 取材協力 スポーツマネジメント)
▼関連リンク
●【特設】全国ユース招待サッカー大会~YOKOYAMA MEMORIAL CUP~

TOP