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鳥栖U-18は2年生FW二田が起死回生の同点弾、自身初の全国決勝へ「試合に出たら流れを変える」

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サガン鳥栖U-18のFW二田理央(2年)

[12.29 日本クラブユース選手権U-18大会準決勝 鳥栖U-18 2-1 鹿島ユース 敷島公園サッカー・ラグビー場]

 起死回生の同点弾を沈めたのは途中出場の2年生アタッカーだった。サガン鳥栖U-18のFW二田理央(2年)は0-1で迎えた後半39分、味方の意表を突いたセットプレーを機にゴール前へ飛び込むと、目の前にこぼれてきたボールに合わせて左足を一閃。強烈なシュートをネットに突き刺し、これが逆転の口火を切る同点ゴールとなった。

 チャンスの数では鹿島アントラーズユースを上回りながらも、後半23分に先制点を奪われてしまった鳥栖U-18。反撃に向けた一手として同31分、二田が左サイドハーフで投入された。

「ベンチのみんなからも絶対に決めて来いよと言われたので、チャンスがあったら必ず決めるという気持ちだった」。

 この交代により、来季のトップチーム昇格が決まっているFW相良竜之介(3年)がトップ下へ。するとさらに攻撃の厚みが加わり、U-19日本代表DF中野伸哉(2年)とのJリーガーコンビで苦境を切り開いた。

 後半39分、左CKのキッカーを務める中野が「そこが空いていた」と機転を利かせた判断でマイナス方向にグラウンダーパスを送り出すと、この判断に素早く動いた相良が反応。ペナルティエリアを切り裂いてクロスを送り、ファーサイドでフリーのまま待っていたDF岡英輝(2年)が頭で落とした。

 ここに飛び込んだのが二田だった。「CKが上がって弾かれてこぼれ球だったので、ここにこぼれだ来るだろうと予測していたらたまたま来た」。左足から放たれたボールがゴールネットに突き刺さった。

 チームは後半アディショナルタイム3分、同じく途中出場のMF石原央羅(3年)のクロスからFW田中禅(3年)のゴールが決まり、劇的な逆転勝利で決勝進出を決定。二田のゴールが勢いをつける形となった。

 中学時代は鳥栖U-15ではなく、大分県佐伯市のFC佐伯S-Play・MINAMIでプレーしていた二田にとっては初めての全国決勝。「難しい試合になると思うけど、今日みたいに1点リードされていても、試合に出たらしっかり流れを変えて、逆転できるような気持ちを持って入りたい」と活躍を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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