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山形生え抜きの22歳DFが現役引退「これからは今まで受けた恩を少しずつ返していけるように」

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 モンテディオ山形は30日、山形広報のツイッター(@monte_prstaff)で育成組織出身のDF高橋成樹(22)が現役引退したことを伝えている。高橋は2019年12月に契約満了で山形を退団していた。

 高橋は山形の育成組織から2017年にトップチームに昇格。Jリーグでの公式戦出場はなく、翌年にはJAPANサッカーカレッジに期限付き移籍をし、昨季はアルビレックス新潟シンガポールにレンタル。今年1月にはボックスヒル・ユナイテッド(オーストラリア3部相当)に完全移籍していた。

 山形広報のツイッターでは「トップチームでプレーしたユース出身の高橋成樹選手がInstagramで引退を発表しました。モンテディオと海外での経験は高橋成樹選手の未来にもつながっていくと思います。今年は山形県内の子どもたちの指導も行っていました。これからの活躍を願っています」と伝えている。

 高橋は自身のインスタグラム(@naruki.05)を30日に更新し、「2020シーズンをもってプロサッカー選手を引退する事にしました」と引退を表明。「プロ2年目、山形を出ることになってから、きつい時のあと一歩が踏ん張れなくなりました」とこれまでのキャリアを振り返った。

「育成型期限付き移籍で山形を出る事になってからは、サッカーをやってお金をもらえている事は幸せなんだと何度も何度も自分に言い聞かせてプレーしてきました。あの時から自分の中では今までの大好きなサッカーに対する真摯な気持ちが少しずつ変わっていってしまいました」

「いくら自分を奮い立たせようとしても、今までの自分ではない。ここで踏ん張れないか。と感じることが多くなり、それからサッカーで充実感を得られる日は1日もありませんでした。あんなに楽しみだった練習に行く事すらも、プロとして100%勝つ準備をするための練習になっていました」

「そんな気持ちを持ち続けながら迎えた今シーズン。今年からオーストラリアでプレーさせてもらっていましたが、僕の住んでいるメルボルンがコロナの影響でロックダウンしてしまい、一時帰国することになりました」

「時間も沢山あるし、プロサッカー選手になる夢を持つ子供たちに自分の経験を直接伝えられたらいいな。最初はそんな気持ちで始めたサッカースクールも、どんどんやればやるほど、子供たちのひたむきさ、上手くなりたい!プロになるんだ!サッカーに対する真摯な気持ちが自分がプロサッカー選手になる夢を追いかけていた小さい頃を思い出させてくれました。今の自分にはないものだなぁ。この気持ちを持てなければ、上のレベルに行くことは出来ないな。素直にそう感じました。その時に引退する事を決めました」

「これからは今まで受けた恩を少しずつ返していけるように、自分の気持ちに正直に生きていきたいと思います。そして、今まで沢山の人に助けてもらったり、人生が変わるきっかけを与えてもらったように、これからは僕が誰かに夢を叶えるきっかけに与えられるように頑張ります。最後に、今まで所属させてもらったチーム関係者の皆様、監督、チームメイト、応援してくれたサポーターの方々、僕に関わってくれた全ての方々に感謝致します。本当にありがとうございました!」

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