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[MOM3337]鳥栖U-18FW石原央羅(3年)「これ、俺ヒーローじゃん」の勝ち越し弾→同点も、最後に優勝決定アシスト!

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サガン鳥栖U-18のFW石原央羅(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.30 日本クラブユース選手権U-18大会決勝 FC東京U-18 2-3 鳥栖U-18 敷島公園サッカー・ラグビー場]

 全国決勝の舞台で1ゴール1アシスト、サガン鳥栖U-18の初タイトルをもたらしたのはワンチャンスに賭けてきたスーパーサブだった。

 FW石原央羅(3年)は今大会、1回戦からの全5試合に途中出場。「スーパーサブ的な形だったけど、監督と話して、アシストとかゴールでチームに貢献しようと思っていた」。リーグ戦では先発の機会も得ていたが、6日間で5試合という短期決戦を制すべく、ジョーカー起用に照準を当てて準備を重ねてきた。

 託された役割は右サイドの矢。MF相良竜之介(3年)、DF中野伸哉(2年)といった組み立てを担う実力者が左サイドでプレーするため、「左で攻めて相手を寄せる中、逆サイドでフリーでもらうのが鳥栖のサッカー。中盤ボランチから良いパスが来たときに自分が決めたり、いいクロスを上げてFWに決めさせようと思っていた」と右で仕留めるチャンスを虎視淡々と狙ってきた。

 この日は延長戦も想定してか、過去4試合よりも遅い後半25分にようやく出番。それでも1-1で迎えたわずか3分後、さっそく大仕事を成し遂げた。

 GK倉原将(3年)のロングフィードが最前線に入ると、セカンドボールを拾ったMF坂井駿也(1年)が最終ライン裏に浮き球のスルーパス。これに抜け出した石原はペナルティエリア内右を駆け上がり、角度のないところから意表を突いたシュートを選択した。

 右足で繰り出したキックは低い弾道でファーサイドネットへ。「ああいうシュートは今までたくさんあったのになかなか決めることができなくて、みんなから『あの角度は絶対に打つな』って言われてたんですけど(笑)。でも決勝ということで思い切り振り抜いた結果、決めることができました」。試合後、ゴールシーンへの想いを問われた石原はユーモアたっぷりに振り返った。

 ところがこのゴールで勝ち越しに成功した鳥栖は、後半36分に波状攻撃からゴールを割られて再び同点に。「(ゴールを決めた時は)これ俺、ヒーローじゃんって思ったのに1点決められて……(苦笑)。でも失点したからには、自分がもう1点決めてヒーローになろうと思ってプレーしていました」。そんな背番号13は、最後はアシストで結果を出した。

 後半45分、鳥栖は右サイドでスローインを獲得すると、クイックリスタートからのパス交換で石原がボールを受け、左足ボレーで意表を突いたクロスを配給。プルアウェイの動きを見せたFW田中禅(3年)が胸トラップで収め、試合を決定づける左足ボレーシュートを沈めた。

「試合前にも禅から『俺がアシストをつけてやるから上げてこい』と言われていて、逆に『俺がゴールつけてやるからパス待ってろ』と言っていた」。そんなホットラインから生まれた決勝点。石原は「あれはスーパーでしたね」とエースの働きを称えつつも、得点王に輝いた田中の3得点が全て自身のアシストから生まれたことに触れ、「自分のおかげっす」とアピールすることも忘れなかった。

 そんな明るいパーソナリティのアタッカーは来季から関西の私大に進学予定。「大学4年間で活躍して、もう一回、(トップチーム昇格が内定している(相良)竜之介や(兒玉)澪王斗とかとプレーしたい」と4年後のプロ入りを狙う。

(取材・文 竹内達也)
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