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39歳MF野沢拓也が現役引退「素直にそれを受け入れようと思います」

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鹿島時代のMF野沢拓也

 元日本代表MF野沢拓也(39)が2020年シーズン限りで現役を引退することになった。所属するFC TIAMO枚方(JFL)が30日に発表している。

 鹿島ユース出身の野沢は1999年にトップチームデビュー。そこから常勝軍団の一員として数々のタイトル獲得に貢献した。2012年には神戸へ完全移籍したが、翌2013年に1シーズンで鹿島へ復帰。2014年8月から仙台へ渡り、2017年シーズンを最後に退団した。その後、2018年にオーストラリアのウーロンゴン・ウルブスに移籍し、2019年には当時関西1部のFC TIAMO枚方に加入。チームは今季、悲願のJFL昇格を果たした。これを置き土産に現役を退く決断を下した野沢は、クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

「2020年限りで引退することに決めました。近年は、いつかは訪れる『引退』について考え始めていたようで、全く考えていなかったような…でも、ずっと考えていたような、そんな毎日でした。だから、自分でも何が決め手になったのか、うまく説明できません。体力的なこととか、気持ちの部分で頑張れなくなったとか、そういった理由もどこかピンとこない気がします」

「でも、自分の心がここで終わりだと言っているので素直にそれを受け入れようと思います。ジュニアユース時代からお世話になった鹿島アントラーズ。野沢拓也を育ててくれた、親以上の存在でした。僕はアントラーズのおかげでプロサッカー選手となり、仲間と共に『タイトル』を目指して戦う面白さ、タイトルを手にする喜びを知りました。あの中盤でサッカーができたのは僕の宝物です。自分の中にアントラーズのDNAが流れていることを誇りに思います」

「初めての移籍を経験したヴィッセル神戸。自分の力を発揮できなくて、チームを助けられなくて申し訳なかったという気持ちは今も持っています。僕は神戸の街も、サポーターも、大好きでした」

「3年半、プレーさせてもらったベガルタ仙台。東日本大震災という大きな悲しみから立ち上がろうとする街、人たちに温かく迎え入れてもらい、自分にできることはサッカーしかない、サッカーで力になるしかないと改めて胸に誓って戦った時間でした」

「ウーロンゴン・ウルブス。ブラジル留学をした時以来の『海外』でしたが、Jリーグとはまた違う景色をたくさん見て、感じられて、言葉に変え難い経験をできたことは人生の財産になりました」

「FC TIAMO枚方。僕にとっては初めての社会人チームでしたが、純粋にサッカーを楽しめた2年間でした。仕事をしながらサッカーをする仲間の姿にたくさんの刺激をもらい、自分自身も改めてサッカーの魅力にとりつかれたような感覚にもなりながら中身の濃い時間を過ごすことができました」

「そして、サポーターの皆さん!ともに戦い、喜び、泣いて、時には厳しい言葉をかけてもらってボールを蹴ることができ、幸せでした。いろんなチームで掲げてもらったゲーフラも、チャントも本当に嬉しかった。ありがとう!」

「最後になりましたが、こんなにも長く、大好きなサッカーを続けられたのは、僕のサッカー人生に寄り添い支えてくれた家族や仲間、在籍したクラブでお世話になった皆さん、共に戦った選手、スタッフのおかげです。この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。サッカー、楽しかったです! ありがとうございました」

以下、クラブ発表プロフィール

●MF野沢拓也
(のざわ・たくや)
■生年月日
1981年8月12日(39歳)
■出身地
茨城県
■身長/体重
170cm/70kg
■経歴
稲田サッカースポーツ少年団-鹿島Jrユース-鹿島ユース-CFZ・ド・リオ(ブラジル)-鹿島-神戸-鹿島-仙台-ウーロンゴン・ウルブス(オーストラリア)-FC TIAMO枚方

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