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やり切ったからこその充実感…三重海星DF服部舜「3年間頑張ってきて良かった」

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三重海星高DF服部舜(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 全国高校選手権1回戦 鹿島学園高1-0三重海星高 駒場]

 1年間、難しい状況を過ごしてきた。しかし、最後の舞台までやり切った。そう思えるからこそ、三重海星高(三重)のキャプテンDF服部舜(3年)の表情は清々しく見えた。

 前半をスコアレスで折り返すと、後半は鹿島学園にペースを握られた。後半10分に先制を許し、その後もゴールを脅かされる。後半だけで13本のシュートを浴びたものの、先制点献上後はゴールを許さず。粘り強く戦い抜いた。しかし、三重海星に得点は生まれずに0-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれ、初戦で姿を消すことになった。

 新型コロナウイルスの影響を受け、夏のインターハイが中止に。新人戦のベスト8で敗れていた三重海星にとって、リベンジの機会が失われていく。しかし、「選手権に賭けるしかない状況となり、チーム全体が一つになって、この舞台を目指せた」とよりチームの一体感は強まった。

 そして、新人戦のリベンジを果たし、つかんだ全国への切符。初戦で大会を後にすることになったが、「3年間サッカーを頑張ってやってきて良かった。悔しさもあったけど、自分たちがやってきたことをやり切れた。あとは鹿島学園の選手たちにしっかり後を託して頑張ってほしい」と清々しく語る。

 そして、来年以降を託す後輩たちに、「自分たちは決して能力が高いわけではなく、チームがまとまって、ここまで来れました。後輩たちは自分たちよりも能力が高いので、チームのまとまりがあったら一回戦も突破できると思う」とエールを送った。

(取材・文 折戸岳彦)
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