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「目指しているのは日本一」。コロナ禍で開幕、東福岡が5年ぶり選手権制覇へ好発進

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東福岡主将のMF上田瑞季(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権1回戦 桐蔭学園0-2東福岡 等々力]

 2年ぶりに選手権の舞台に帰ってきた東福岡高(福岡)が、15年度大会以来の大会制覇へ好スタートを切った。コロナ禍で夏の総体は中止となったが、冬の選手権が開幕。森重潤也監督は「こうやって初戦を迎えられたことに感謝したいし、プレーがどうのこうのよりも、試合ができて良かったというのが正直な気持ちです」と率直な思いを語った。

「今まではプレミア、インターハイ予選、インターハイと大会をこなしていくことで自分たちのレベル、立ち位置がだんだん分かってくる。今年度はそういう強度のあるゲームがほとんどできなかった」。新型コロナウイルスの影響で全国の高校が前例のないシーズンを過ごし、迎えた選手権。森重監督はコロナ禍でチームを率いる難しさを振り返りながらも、大会期間中にチームを進化させていく意向を示した。

「正直、まだまだ可能性はあると思う。福岡県の代表として出場させていただいている以上、今日のゲームで出た課題をみんなで出し合い、取り組めるものは取り組んで、今日よりも良いゲームができるようにしたいと思っています」(森重監督)

 注目された桐蔭学園との初戦では、試合巧者ぶりを発揮した。サイド攻撃で圧倒し、チャンスを仕留めたFW日高駿佑(3年)が前半のうちに2得点。試合の主導権を握ると、後半はセンターバックの野口明(3年)と左座佑眞(3年)を中心にブロックを敷いて守備を固め、隙を見せずに2-0で勝ち切った。

「日本一を目指してこの高校に入ってきた。先輩方が築いてくれた東福岡高校の伝統を受け継げるように頑張っていきたい」と日高が意気込めば、主将のMF上田瑞季(3年)は「目指しているのは日本一なので、そこに向けてやるだけ」と闘志を燃やした。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019

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