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広島皆実の“6バック”をこじ開けたのは松木玖生!!王座奪還目指す青森山田がまず1勝

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後半5分、青森山田はMF松木玖生が先制点を決める(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権2回戦 広島皆実高 0-2 青森山田高 駒沢]

 第99回全国高校サッカー選手権は2日、各地で2回戦を行い、駒沢陸上競技場の第2試合では青森山田高(青森)が広島皆実高(広島)を2-0で下した。3日の3回戦では帝京大可児高(岐阜)と対戦する。

 2年前の王者で前回大会準優勝の青森山田に対し、4バックの広島皆実は守備時には両サイドハーフのMF山田鷹也(3年)、MF重田稜平(3年)も最終ラインに入る6-3-1で対応。人数をかけてゴール前を固め、FW田部健斗(2年)のカウンターで少ないチャンスを狙った。

 攻めあぐねる青森山田は前半29分、MF松木玖生(2年)が反転から左足でミドルシュート。前回大会、1年生ながら4得点を挙げて背番号10が強烈な一振りを見せたが、ゴール右へ。直後の30分にはセットプレーの流れから松木がふわりと浮かしたクロスにDF藤原優大主将(3年、浦和内定)が頭で合わせたが、わずかにゴール左へ外れた。

 青森山田は前半39分、DF内田陽介(3年)のロングスローからこぼれ球を藤原が狙うが、ゴール上へ。前半アディショナルタイムには松木のポストプレーからFW名須川真光(3年)が左足を振り抜いたが、枠を捉えられなかった。

 前半はスコアレスで折り返したが、後半立ち上がりに青森山田の2年生エースが決めた。後半5分、中央からMF小原由敬(2年)がPA内右に浮き球のパス。オーバーラップしてきた内田がワントラップからマイナスに折り返すと、フリーで受けた松木が落ち着いてトラップから左足を振り抜き、ゴール左隅に流し込んだ。

 ついにゴールをこじ開けた青森山田は攻撃の手を緩めない。後半10分、右サイドで縦パスを受けたMF安斎颯馬(3年)がドリブルで仕掛けると、2度の切り返しでDF大越太朗(3年)、MF二井田樹主将(3年)の2人をかわし、右足を一閃。弾丸シュートをゴール左隅に突き刺し、2-0とリードを広げた。

 その後も広島皆実に反撃を許さず、攻め続けた青森山田。3点目こそ奪えなかったが、終わってみれば危なげない試合運びで2-0の完封勝利をおさめ、初戦を突破した。

(取材・文 西山紘平)

●【特設】高校選手権2020

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