beacon

青森山田に6バックで対抗した広島皆実、前半0-0は狙い通りも「前半耐えるのが精一杯だった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

広島皆実MF二井田樹がパスを送る(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権2回戦 広島皆実高 0-2 青森山田高 駒沢]

 優勝候補の青森山田を苦しめた。4-1-4-1でスタートした広島皆実高(広島)は守備時には両サイドハーフも最終ラインに入る6-3-1で対応。前半を0-0で折り返す展開に仲元洋平監督は「前半は手応えがあった。準備してきたことを選手が一つになってやってくれた」と力を込めた。

 しかし、後半5分に先制を許すと、同10分に連続失点。MF二井田樹主将(3年)は「前半をゼロで終われて、自信を持っていけるぞという後半の立ち上がりに失点して流れを持っていかれたのが痛かった」と唇を噛む。

「青森山田の長所はサイド攻撃。どれだけクロスを上げさせないか。6バックみたいな形でサイドも落として、前半やらせなかったのはよかったけど、後半は相手も変化を加えてきて、決めるべきところで決めるという部分はやっぱり青森山田は違ったのかなと思う」

 シュート数は2本対16本。仲元監督は「すべてにおいて向こうが上だった。うちとしては束になってかかるしかない。ある程度思い通りのサッカーはできたが、最後の決め切るところで差が出たのかなと思う」と完敗を認め、「なんとか耐えようと話して入ったが、前半耐えるのが精一杯だった」と脱帽した。

 これで出場した大会は6大会連続の初戦敗退。二井田は青森山田との試合を通じて「改めて感じたのは止めて蹴るの質。体つきも違うなと感じた。基礎の部分から一つひとつ意識高くやっていかないといけない」と課題を見つめ、「青森山田とやらせていただいたのは人生の中でも大きな経験になった」と刺激を受けていた。

(取材・文 西山紘平)

●【特設】高校選手権2020

TOP