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[MOM3367]藤枝明誠MF小林洸(3年)_“左ワイドの点取り屋”が決勝ゴール!

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藤枝明誠高MF小林洸は決勝点を決める活躍。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 選手権2回戦 藤枝明誠高 3-2 新田高 駒場]

 県予選で無得点だった“左ワイドの点取り屋”が、劇的な決勝ゴールを決めた。2-2で迎えた後半40分、藤枝明誠高は右クロスからファーサイドのCB寺田昂弥(3年)がヘディングシュート。ポストを叩いた跳ね返りを「ゴール前にいることはサッカー人生で常に意識している」というMF小林洸(3年)が左足で狙う。

 ボールは新田高DFがゴールライン付近で懸命にかき出したが、判定はゴールイン。「打った瞬間、自分の目にはボール一個分くらい(ゴールラインを)割っていたので確信を持っていた」と振り返る小林は、跳躍してからのガッツポーズで“選手権初ゴール”を喜んだ

 小林は県新人戦で9得点と量産。スピードを活かした仕掛けと得点嗅覚が特長のプレーヤーだ。だが、選手権予選はチャンスにこそ絡んでいたものの、無得点。元浦和FWの松本安司監督は力まず、辛抱強くチャンスを待つことをアドバイスしたという。そして前日に「オマエなら点を獲りそうな気がするよ」と声がけした通り、小林が決勝点を決めた。

 小林は「前日練習で自分はシュートする時に力入り過ぎていると指導してくれて、監督も蹴り方、ボール置く位置と実戦的に指導してくれた。きょうは力入らずに楽しくできたと思います」と指揮官に感謝。そして、「(県予選で)ノーゴールで貢献できなかった分、最後に点獲って勝てたのは良かった」と素直に喜んでいた。
 
 この日は鋭い抜け出しが、相手DFのレッドカードを誘発。39年ぶり出場の新田高撃破へ導いた小林は「明日も点獲ってチームに貢献したい」。前回大会は優勝校・静岡学園高の左MF小山尚紀がテクニックと得点力を発揮してゲキサカ読者選出のMVPに輝いているが、今年は同じ静岡勢・藤枝明誠の左MF小林が選手権で輝く。

(取材・文 吉田太郎)
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