beacon

県予選は全9得点が後半。全国でも“後半の藤枝明誠”炸裂!

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半28分、藤枝明誠高は前線へ上がっていたDF増田七翔(4番)が同点ゴール(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.2 選手権2回戦 藤枝明誠高 3-2 新田高 駒場]

 全国大会でも“後半の藤枝明誠”の力が炸裂した。2点を先取された藤枝明誠高は前半終了間際の得点によって1点差とすると、後半の2ゴールによって大逆転。28分、左SBから前線へ上がっていた増田七翔(2年)が交代出場左SB中谷未聖(3年)のロングクロスをダイビングヘッドでねじ込んで同点に追いつく。

 さらに後半40分、右CKの流れから最後はCB寺田昂弥(3年)のヘディングシュートの跳ね返りをMF小林洸(3年)が左足で押し込んだ。攻撃サッカーを掲げる藤枝明誠は、豊富な運動量と粘り強さも特長。前回日本一の静岡学園高に3-0で勝った準決勝をはじめ、県予選の全9得点を後半に叩き出している静岡王者は、全国大会でも後半の強さを示して逆転勝ちした。

 前半の戦いが課題となっていることも確か。この日も「緊張で立ち上がりから息が上がっていた。絶対に失点するよと言っていた」(松本安司監督)という前半に2点を奪われた。だが、相手が前半26分に退場者を出す中、落ち着いて、ボールをしっかり動かしながら反撃。慌てずに攻め続けたことが後半の2得点に繋がった。

 松本監督は「やっぱり辛抱強さは県大会からありましたし、スーパープリンスリーグ(東海)でも後半に得点して彼らの自信になっている。それが結果になったと思います」とコメント。MF中山碧主将(3年)も後半の強さについて「県大会でもそこで勝ってきているので自信になっています」とチームの強みになっていることを認める。

 今大会2試合目となる3回戦(対山梨学院高)は、前半から自分たちのサッカーを展開できるはず。たとえ上手く試合を進められなくても得意の後半で相手を上回り、過去最高タイのベスト8進出を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020

TOP