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富山一が5年ぶりの準々決勝進出! スーパールーキー福田&大迫擁した神村学園は雪辱ならず

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(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.3 高校選手権3回戦 神村学園0-1富山一 等々力]

 第99回全国高校サッカー選手権は3日、各地で3回戦を行い、等々力陸上競技場の第1試合は神村学園高(鹿児島)と富山一高(富山)が対戦した。富山一が1-0で勝利し、5年ぶりの準々決勝進出。5日は矢板中央高(栃木)と対戦する。

 神村学園は前日の2回戦近江戦(○1-0)でボールを握れなかったが、アンカーのMF永吉飛翔(3年)主将を中心にパスがつながり、富山一のプレッシャーをかわしつつ、サイドバックが中に絞るビルドアップも機能。前線にも良い形でクロスボールが入り、U-17日本代表FW福田師王(1年)が強烈なヘディングを生かして起点となり、ポストプレーで次々にチャンスを導いた。

 富山一は前半7分、トリッキーな動きを見せた右CKからニアサイドのDF女川陽生(3年)がヘッドで合わせたが、シュートはわずかにファーポストの外へ。神村学園は11分、福田のロングスローからFW寺田聡(3年)が豪快なオーバーヘッドで狙うビッグチャンスを迎えたが、シュートはGK平地巧汰(3年)のセーブに阻まれた。

 スコアレスで折り返した後半6分、富山一はクリアボールに反応した女川が強烈なミドルシュートでゴールを強襲し、後半21分にもトリッキーな右FKからファーサイドの女川が狙うチャンス。神村学園はGK吉山太陽(3年)を中心に耐えていたが、攻撃の圧力を強めた富山一が得意のセットプレーから均衡を破った。

 後半29分、右CKの流れからニアサイドで反転したMF福岡輝(3年)がねじ込み、値千金の決勝ゴール。富山一は15年度大会以来、5年ぶりのベスト8進出を決めた。神村学園は昨年度2回戦で敗れた富山一に雪辱を果たせず、3回戦で敗退となった。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2020

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