beacon

2日連続のPK戦制した矢板中央、“赤い彗星”東福岡退け4年連続の8強入り!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.3 高校選手権3回戦 矢板中央0-0(PK3-1)東福岡 等々力]

 第99回全国高校サッカー選手権は3日、各地で3回戦を行い、等々力陸上競技場の第2試合は矢板中央高(栃木)と東福岡高(福岡)が対戦した。試合は0-0からPK戦に突入。矢板中央がPK3-1で勝利し、準々決勝に進出。5日は富山一高(富山)と対戦する。

 東福岡はU-17日本代表MF青木俊輔(3年)が左サイドを鋭いドリブルで仕掛ければ、右サイドではサイドバックの竹内良(3年)がオーバーラップで攻撃に厚みを加える。矢板中央はサイドの攻防で隙を見せずに対応し、4-4-2のブロックで構え、ゴール前に壁を築く伝統の堅守。前半14分にはMF佐藤聡史(3年)が強烈なシュートを打ったが、GK藤井陽登(2年)が冷静なセーブで防いだ。

 東福岡は前半35分、青木の絶妙なスルーパスで抜け出したFW日高駿佑(3年)がクロスを入れ、ファーサイドのMF遠藤貴成(3年)が右足ダイレクトで狙うチャンスを迎えたが、シュートはわずかに枠を外れた。後半も強度の高い試合が展開され、後半14分には矢板中央にチャンス。右CKからファーサイドのDF島崎勝也(2年)が落とし、FW多田圭佑(3年)がシュートを打つ決定機を迎えたが、ゴールカバーに入ったMF上田瑞季主将(3年)が跳ね返した。

 後半16分、東福岡は日高、上田と横パスがつながり、左45度の位置から青木が決定的な左足シュートを打ったが、わずかにゴール左に外れた。矢板中央は交代カードを切りながら強度を保つ。東福岡は攻め続け、後半32分に上田、遠藤とワンタッチでつなぎ、MF岩井琢朗(3年)が決定的なシュート。これはGK藤井が至近距離で防ぐと、こぼれ球を上田に押し込まれたが、体を当てて守り切った。

 スコアレスのまま後半40分を過ぎると、東福岡は“PKキーパー”のGK神田翔太朗(3年)を投入。後攻の東福岡は3人連続で失敗し、矢板中央がPK3-1で勝利。藤井が2日連続のPKストップでチームを救い、矢板中央が4年連続のベスト8入りを決めた。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2020

TOP