beacon

東福岡、主力3人が連続でPK失敗…涙の上田主将「メンタルが足りなかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

ヒガシの10番を付けたMF上田瑞季主将(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.3 高校選手権3回戦 矢板中央0-0(PK3-1)東福岡 等々力]

 外した直後から涙が止まらなかった。0-0で突入したPK戦。東福岡高(福岡)は3人連続の失敗により、16年度大会以来となる8強入りを逃した。2人目のMF上田瑞季主将(3年)が左を狙ったキックは、コースを読んだ昨年度優秀選手のGK藤井陽登(2年)に止められてしまう。

 “PKキーパー”として交代で入ったGK神田翔太朗(3年)が続く矢板中央高(栃木)の3人目をストップしたが、U-17日本代表MF青木俊輔(3年)、MF遠藤貴成(3年)が連続で枠を外した。失敗直後から涙していた10番は、ピッチに顔をうずめて泣き崩れた。

 「PKを外す人数が多くて、こういう大会でメンタルの部分がまだまだ足りなかった」。涙声でオンライン取材に応じた上田は「PKの練習は日頃からしていたけど、自分たちの甘さが出た。相手の方が一枚上手で、負けてしまったので言葉が浮かばないです」と言葉を詰まらせた。

 相手の4本を圧倒するシュート17本を浴びせて攻め続けたが、最後まで堅守をこじ開けられなかった。「シュート1本1本にこだわって、1本の決定機を決める力をつけて欲しい。来年絶対にこの舞台でリベンジして、日本一を獲ってほしい」と後輩たちに奪還の夢を託した。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2020

TOP