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山梨学院、11年ぶりベスト4進出!! J内定4人擁する昌平封じ込めて完封勝利

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昌平高を下した山梨学院高(山梨)がベスト4進出

[1.5 全国高校選手権準々決勝 山梨学院高1-0昌平高 フクアリ]

 第99回全国高校サッカー選手権準々決勝が行われ、フクダ電子アリーナの第1試合では3年ぶり7回目の出場となる山梨学院高(山梨)と2年連続4回目の出場となる昌平高(埼玉)が対戦。前半7分に先制した山梨学院が1-0の完封勝利を収め、優勝した09年度以来、11年ぶりのベスト4進出を果たした。

 9月20日に行われたプリンスリーグ第3節の対戦時には1-0で昌平が勝利。リベンジを狙いたい山梨学院が試合開始早々の前半7分に先制に成功する。左サイドからFW野田武瑠(3年)が蹴り出したFKをファーサイドのDF一瀬大寿(3年)が折り返すと、FW久保壮輝(3年)がヘディングで押し込んでスコアを1-0とした。

 さらに前半11分には野田のスルーパスから前線に駆け上がったMF谷口航大(2年)がフィニッシュまで持ち込むも、シュートはゴール右に。一方の昌平は同20分、MF荒井悠汰(1年)のパスからPA内に走り込んだFW小見洋太(3年)が右足で狙うも、体を投げ出した一瀬にブロックされてしまった。同33分には山梨学院に決定機。しかし、MF新井爽太(3年)のスルーパスからPA内に侵入したMF石川隼大(2年)がフリーで放ったシュートはゴール左に外れた。

 1-0と山梨学院がリードしたまま後半を迎えると、1点のビハインドを背負う昌平が攻勢を強めるが、山梨学院が体を張った粘り強い対応を見せる山梨学院守備陣を攻略し切れず。後半15分には小見がFKを直接狙ったものの、枠を捉え切れなかった。同26分には昌平ベンチが動き、MF平原隆暉(2年)に代えてMF篠田大輝(2年)がピッチへと送り込まれる。

 後半29分には昌平にアクシデント。最終ラインで奮闘していたDF唐木晃(3年)が負傷し、プレー続行不可能と判断されてDF八木大翔(2年)との交代を余儀なくされた。同30分には昌平がゴールを強襲するが、MF須藤直輝(3年)が至近距離から放ったシュートはGK熊倉匠(3年)の正面を突いてしまう。

 その後も猛攻をかけた昌平に得点は生まれず。逃げ切った山梨学院が1-0の完封勝利を収めた。優勝候補の一角に挙げられていた昌平は2年連続でベスト8で姿を消すことになった。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2020

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