beacon

“リベンジ”の舞台に向かう帝京長岡MF上野一心「借りを返すつもりで絶対に勝ちにいく」

このエントリーをはてなブックマークに追加

DF佐々木奈琉(2年=右)の祝福を受けるMF上野一心(3年)

[1.5 全国高校選手権準々決勝 市立船橋高1-2帝京長岡高 フクアリ]

 1ゴール1アシスト。帝京長岡高(新潟)MF上野一心(3年)は全得点に絡む活躍を見せ、チームを2年連続の準決勝へと導いた。

 まずは前半26分に魅せる。鋭い寄せで、高い位置でのボール奪取を成功させると、鮮やかなスルーパスを供給してFW葛岡孝大(3年)の先制点を演出。そして同30分には、FW酒匂駿太(3年)とのワンツーでPA内に侵入したDF佐々木奈琉(2年)のラストパスを受け、「横から良いボールが来た。あとは当てて決めるだけだった」と右足のチップキックでネットを揺らし、チーム2点目を記録した。

 得点場面だけでなく、持ち味のスピードを武器にしたプレーで攻撃をリード。献身的に守備でも働く上野に対し、古沢徹監督も「すごく頼もしい選手」と信頼を寄せる。

「(上野には)点を取る仕事を求めているし、ディフェンスラインが若いので、ディフェンスラインの手助けもできる。上下動もできて相手の嫌なところに入っていける選手」(古沢監督)

 昨年は準決勝で青森山田と対戦。1-2の敗戦を喫して史上初の決勝進出とはならず。上野はベンチ入りしながらもピッチに立つことが叶わなかった。あれから1年。最上級生となって、再び準決勝の舞台に臨む。「去年負けてしまったので、借りを返すつもりで絶対に勝ちにいく」。その決意は固い。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2020

TOP