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09年度大会と3/4が同じ4強。当時準優勝の青森山田はまず決勝、そして11年前超えへ

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青森山田高はまず準決勝突破に集中する。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.5 選手権準々決勝 堀越高 0-4青森山田高 駒沢]

 20年度全国高校選手権の準決勝には、山梨学院高、帝京長岡高、矢板中央高、青森山田高の4チームが勝ち残った。青森山田の黒田剛監督が「11年前の2009年の時(のベスト4)と同じチームが3チーム入ったということで、凄く色々な意味合いというか、めぐりあいを感じます」と語ったように、今大会の4強のうち3校が09年度大会の4強に勝ち残っていたチームだ。

 当時は、準決勝で初出場校の山梨学院と3度目の出場で初の4強入りを果たした矢板中央が激突。山梨学院が2-0で勝った。もう1試合は、2年生MF柴崎岳(現レガネス)やMF椎名伸志(現富山)擁する青森山田が、2-0から試合終了間際の連続ゴールで関西大一高に追いつかれながらも2年生GK櫛引政敏(現山形)の活躍によってPK戦勝利。初の決勝進出を果たしている。

 そして、ともに初優勝を懸けた決勝は、山梨学院がMF碓井鉄平(現富山)のファインゴールによって1-0で勝利。86年度の東海大一高以来となる初出場初優勝の快挙を成し遂げている。

 黒田監督は「我々はあの時決勝で負けた訳なので、まずはここで矢板中央を破って、決勝のピッチに進みたいなというふうに思っています」と“縁”に触れながら、まずは目の前の矢板中央撃破に集中する意気込みを語った。

「凄く仲の良いチーム」(黒田監督)という矢板中央とは、昨夏の練習試合で対戦し、快勝。今回も矢板中央の寄せの強度、スピード感などに対して受けに回らず、「ボール際の激しい戦いをできればなと。その中でボールを動かしたり、我々のリスタートを含めた特長が出せれば」と戦いのイメージを口にしていた。この日4-0で快勝した選手たちも、まだまだ十分ではない“青森山田らしいサッカー”をしっかりと表現して勝利する決意。そして決勝も勝利し、11年前を超える。

(取材・文 吉田太郎)
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