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川原FK弾で静岡産業大が東海大札幌校舎を撃破!女子の快進撃にも刺激、2回戦早大戦は「勇気をもってぶつかりたい」

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DF川原由斗(12)がFKを直接決めた

[1.6 #atarimaeni CUP1回戦 東海大札幌校舎0-1静岡産業大]

 正確な左足がチャンスを確実に仕留めた。静岡産業大は後半25分、ゴール正面でFKを獲得。右のMF佐田正舟(3年=静岡学園高)も蹴る気をみせていたが、DF川原由斗(3年=日体大柏高)が思い切って左足を振り抜いた。

「距離が遠かったけど、風もあったので思い切って狙ってみました。FKのゴールは大学入学後は初めて。イメージ通りで、蹴った瞬間にスピードに乗ったなと思いました」。会心の一撃は見事にゴール左隅を捉えた。

 川原は昨年度夏の総理大臣杯2回戦の法政大戦、1-4と大敗した試合だったが、一矢報いるゴールを記録した。「あまり気にしていなかったけど、試合後に言われて持っているなと思いました」。大舞台での勝負強さが光る。

 女子チームの快進撃には刺激を受けていた。同時期に開催されていた全日本大学女子サッカー選手権大会で、静岡産業大女子は同日行われた決勝に進出。惜しくも帝京平成大に0-1で敗れたが、大健闘をみせた。

 女子チームは昨年1月に静岡産業大磐田ボニータから静岡SSUアスレジーナに名称を変更してリスタート。同5月には元J1川崎F、J1名古屋監督の風間八宏氏をテクニカルアドバイザーに迎えて強化を図り、初年度で全国2位という結果を残した。

 キャンパスは同じだが練習時間が異なるため、直接的な関わりは薄いという男女チームだが、週末に風間氏が指導に訪れた際は、「もともと風間さんの理論には感銘を受けていた」という加藤知弘監督らスタッフも視察に行き、知識をアップデートさせているという。

 加藤監督も「止める蹴るはもともと大事にしてきた部分だった。実際、風間さんの指導やおっしゃっていること、本を観ているからその通りだと思うけど、繋がっている。確認作業と言えばおこがましいが、勉強になっています」と相乗効果を語る。

 チームの目標は全国ベスト8。関東のチームに勝利して壁をぶち破ることを目指す。「組み合わせが決まった時から早稲田さんとやることになるだろうと思っていた。いろいろ準備してきたので、勇気をもってぶつかりに行きたい」(加藤監督)。モチベーションを高くするイレブンに恐れるものはない。

(取材・文 児玉幸洋)
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