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[NEW BALANCE CUP]準決勝でPK戦敗退も、前橋育英は1年生ボランチコンビが存在感

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前橋育英高の中盤で利いていた1年生MF徳永涼

[1.6 NEW BALANCE CUP準決勝 帝京高 0-0(PK4-2)前橋育英高 時之栖裾野G]

 準々決勝までの5試合を20得点3失点と圧倒的な強さで勝ち上がってきた前橋育英高は、準決勝でもボールを支配し、コンビネーションでの崩しなどから再三相手ゴールを脅かした。だが、後半半ばの連続での決定機などで決め切ることができず、PK戦の末に準決勝敗退。山田耕介監督はアタッカー陣に「迫力」の部分を求めていた。

 その一方、「ボランチの2人とかはしっかりしている」と評価。前橋育英では珍しい印象もある1年生のボランチコンビ、MF根津元輝(1FC川越水上公園出身)とMF徳永涼(柏U-15)は守備の切り替え速く、また落ち着いてボールをさばく部分でも役割を果たし、チームに主導権をもたらしていた。

 徳永は「2人でずっとテンポを作るところだったり、監督に言われていたので意識して中盤では支配できていたと思うんですけれども、なかなかその前で点取れなくて。出されたからにはしっかりと結果を出さなければいけない」と反省。このような試合で得点をもたらす力を身につけることを誓っていた。

 憧れの存在としてMF中村憲剛を挙げる徳永は、柏U-18へ昇格する力がありながら、高校サッカーで日本一を獲るという目標と、泥臭さを身につけること、そして自立することを掲げて前橋育英へ進学。早くもAチームでチャンスを得ているボランチは、「細かい局面で自分のテクニックだったり、パスで外すところだったり、持ちながらロングフィードとかで前進していくというのが自分の武器なので、特長として出していきたいです」と意気込む。

 パートナーを組む根津はゲームメーク力に加えて推進力、ボール奪取力も秀でたボランチだ。徳永は根津とのコンビについて、「本当にやりやすくて、ちゃんと自分のいて欲しいところにいてくれるので、これからも、この関係を良くしていきたいです」とコメント。それぞれの課題を改善し、強みを発揮して名門にプラスアルファをもたらす。

 昨秋、選手権予選の連覇が6で止まった悔しさは忘れない。徳永は「今年で全国獲りに行くつもりで、しっかり日々やっていきたいです。(高校3年間の目標は)全国で優勝するということと、その先を見て注目されるように、個人としても頑張っていきたいです」と宣言。まずはこの1年、先輩たちと競争しながら、全国で勝つチームを作り上げる。

前橋育英高は1年生MF根津元輝も存在感ある動き


(取材・文 吉田太郎

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